オフに大型補強を敢行したロサンゼルス・ドジャース。ブレイク・スネル、佐々木朗希の両投手らに加えて、韓国キウム・ヒーローズからはポスティングでユーティリティ性を備えるキム・ヘソン内野手を獲得した。
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　世界王者の一員となった26歳の俊英に熱い視線を送る韓国メディアは、キャンプスタートを前にその一挙手一投足を連日報道している。ネットニュース『SPOTV News』は「契約の準備やトレーニングで大谷翔平と出会ったことが、特別な経験になったとキム・ヘソンは明かしている」と報じた。

　キム・ヘソンと大谷は同じ大手代理店と契約しており、その関係でオフシーズンに同じ練習施設で顔を合わせるタイミングがあったという。同メディアは「そこでキム・ヘソンが大谷に軽く挨拶すると、大谷が自分を大変歓迎してくれて、その瞬間が本当に嬉しかったと告白した。 また、『日本語をもっと勉強しよう』と思ったようだ」と伝えている。

　その後キム・ヘソンのドジャース入団が決まると、「大谷はインスタグラムで祝福してくれた。異例の対応で韓国のファンを喜ばせたが、同じ事務所に所属し、同じアジア人選手ということで親近感があるのだろう」と記述。さらに、「キャンプ地のアリゾナでもさっそく再会を果たした。年下であるキム・ヘソンが駆け寄って頭を下げたのは当然として、大谷はそんなキム・ヘソン以上に深く頭を下げて韓国のファンを驚かせたのだ。ふたりの間の敬意と親密さが感じられる場面だった」と紹介している。
  　一方で同メディアは、「大谷とのこうしたやり取りを継続させるために、キム・ヘソンは厳しい生存競争を生き残らなければならない」と危機感を募らせる。二塁手での開幕スタメンが有力視されていたが、現地２月10日にドジャースは重鎮キケ・ヘルナンデスとの再契約を発表。キム・ヘソンは26人のロスター入りが微妙な情勢で、マイナーでの開幕スタートが現実味を帯びてきたのだ。

　米メディアではさまざまな陣容予想が繰り広げられ、MLB公式サイトはそれでもキム・ヘソンを「先発濃厚、打順９番」に推すなど意見は分かれている。『SPOTV News』は「快足自慢のキム・ヘソンがどこまでスプリングキャンプでアピールできるか。開幕ロスター入りの可能性は十分あるはずだ」と期待を寄せた。

構成●THE DIGEST編集部

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