ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希は現地２月25日、アリゾナ州グレンデールのキャンプで２度目の実戦形式の練習「ライブBP」に登板。マイナーリーグ選手を含めたシカゴ・ホワイトソックスを相手に“対外デビュー”を果たした。先頭打者にいきなり本塁打を浴びるなど、３回途中38球を投げて、２安打１失点、１奪三振、２四球だった。
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　スペインのスポーツ紙『MARCA』は「ロウキ・ササキは今年初めにロサンゼルス・ドジャースと契約し、まだデビューしていないにもかかわらず、MLBスカウト陣の多くが彼を世界最高の先発投手として称賛している」と報道。「このプレッシャーは、ルーキーシーズンの日本人投手にとって大きな影響を与える可能性がある」と佐々木への精神的重圧を慮った。

　同紙は、「春季キャンプの真っ只中、マーク・プライアー投手コーチは2024年にヨシノブ・ヤマモトが加入したときと同じように、ササキに対して難しい課題を抱えている」とし、メジャー１年目の佐々木が身につけるべきスキルについて言及した。
  「プライアー投手コーチとデーブ・ロバーツ監督はどちらも、ロウキ・ササキがメジャーリーグのスタイル、つまり数多くの観客の前でマウンドに立ち、自分の投球ごとに何百万人ものテレビ視聴者に見られていることを意識し、メディアからのプレッシャーに慣れさせなければならない」

　記事では、プライアー投手コーチが米ポッドキャスト番組『The Dodgers Bleed Los Podcast』で佐々木のプランについて語ったコメントも紹介。「昨年、ヤマモトに対して行なったことが最優先だと思う。ひとつめはアメリカの野球に慣れさせること。そして、ふたつめは練習やミーティング、試合などさまざまな側面に慣れさせることだ」と語った。

　プライアー投手コーチは、積極的に佐々木とコミュニケーションを図り、背番号11を理解しようと努めている。「ここでの最初の数週間は、お互いを知り、そこから先に進むことだった。そうすれば、彼は自分が取り組みたい分野に集中することができる」と明かした。

　数日前には電撃結婚を発表して世間を驚かせた佐々木だが、キャンプでの映像を見ても少しずつチームに溶け込んでいる様子が伝わってくる。プレッシャーに打ち勝ち、さらに覚醒した“令和の怪物”に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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