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12打数1安打、打率.083、マイナー降格危機のキム・ヘソンが苦悩「監督が納得しなければ、メンバーに入れない」打撃フォーム変更も「簡単ではない」

THE DIGEST編集部

2025.02.27

オープン戦で12打数1安打、打率.083、5三振と、メジャーへの適応に苦しんでいるキム・ヘソン。(C)Getty Images

 韓国キウムからロサンゼルス・ドジャースに加入したキム・ヘソンが、メジャーの壁にぶち当たっている。ドジャースは今オフに正二塁手だったギャビン・ラックスをシンシナティ・レッズに放出。25年の二塁手はキム・ヘソンが有力と見られていた。

 ところが春季トレーニングでキム・ヘソンの評価が上がらない。ここまでのオープン戦で12打数1安打、打率.083、5三振。ひとつのヒットは一・二塁間に転がして足で稼いだ内野安打で、評判の高かった守備でも2失策といいところがないのだ。

 米記者からキム・ヘソンのマイナー行きを問われたデーブ・ロバーツ監督は「ひとつ疑問があるとすれば打撃だ」と語り、キム・ヘソンが打撃フォームを変更していると返答。「メジャーに適応するために調整中だ」と明かしたという。

 韓国メディア『OSEN』は、「打率.083と、1割を切ってしまった」と初挑戦のMLBで苦戦しているキム・ヘソンを取り上げ、「打撃フォームを修正しだしたのが2週間前。その1週間後からオープン戦が始まった。苦戦している打撃について本人は、"簡単ではない"と語った」と苦悩している様子を伝えた。

【動画】足で稼いだキム・ヘソンの内野安打
 
 現地27日に行なわれたミルウォーキー・ブルワーズとの一戦で、キム・ヘソンは「7番・二塁」で先発出場。しかし3打数無安打に終わり、途中でベンチに退いている。試合後、同メディアがキム・ヘソンに話を聞いた。

 修正中の打撃フォームについてキム・ヘソンは、「簡単ではない。少しずつ良くなっているが、結果が出ていないから難しい。スイング軌道の変化もあるし、下半身の使い方も変えている」と語り、「負担になっていない?」という質問には、「仕方がない。悪いから変えている」と返答した。

 さらに、「野球には正解がないから、少し直したからといってうまくできるわけではない。問題点と思われるべきところを変えて、それに合わせた練習を続けながら自分のものにすることが重要だと思う」と心境を明かした。

 マイナー行きの可能性をロバーツ監督が言及した点には、「監督がそうだとしたら仕方がない。私が"メンバーに入れてほしい"と言うことはできないし、実力を示さなければいけない。監督が納得すればメンバーに入れるし、必要と思われなければ入れない。私は自分のやることをやって、待たなければならないと思う」と受け止めている。

「打率が1割にも満たない。まだまだ努力が足りないし、結果を見せなければいけない。まだ試合があるので、残りの試合で結果を出して、必ずロースターに入れるようにしたい」

 打撃フォーム改造中のキム・ヘソンは、残りのオープン戦で結果を出して、開幕ロースターの座をつかみ取ることができるのか。

構成●THE DIGEST編集部

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