侍ジャパン

オリックスの僚友・宮城大弥から受けた“愛あるイジり”を曽谷龍平が告白「逆にいじってもらってほっとした」【侍ジャパン】

谷健生(THE DIGEST編集部)

2025.03.07

この試合唯一の出塁を許した経験を糧にすると誓った曽谷。(C) Getty Images

 3月6日、京セラドーム大阪で開催された国際強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」第2戦で侍ジャパンはオランダ代表に9-0で完勝。投手陣が2試合連続の被安打1という好投を見せたなか、オランダ打線に唯一の出塁を許した曽谷龍平(オリックス)が試合を振り返った。

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 この試合は7回まで日本の投手陣は被安打、与四死球ゼロの「完全試合リレー」を続けていたものの、8回に登板した曽谷が2死を奪ったところから三塁線付近へのボテボテの内野安打という不運な形で出塁を許し、継投でのパーフェクトゲームは実現せず。しかし、オリックスの左腕は後続を抑え、9回もオランダ打線をシャットアウトに成功した。

 完全リレーについては「意識していた」という曽谷。安打を喫した打席については「カウントを悪くしてしまった僕の負けだと思う」と反省しつつも、「そこは良い経験ができた。その後は切り替えて修正できたので良かったと思う」と前向きに振り返る。

 また、チームメイトの宮城大弥から試合前に「今日ノーヒット、完全試合になるんじゃない」という話を受けていたという曽谷。「言霊」が発揮されたのか、その通りの試合展開になり、8回のマウンドを降りた際には宮城から「俺の言った通りだな」と笑顔でからかわれたという。「逆にいじってもらってホッとしたというのはおかしいですけど、そう言ってもらえたので明日から切り替えて頑張っていこうと思いました」とチームメイトとのやり取りを明かし、顔をほころばせた。

 今回のシリーズを終え、曽谷は「こういった(トップレベルの)人たちのなかで野球がしたいと、あらためて思った」と日の丸への意欲を覗かせた。チームメイトからは球種や調整についてのアドバイスを受けたと言い、「この経験を生かして、まずはシーズンしっかり戦っていきたいなという気持ちになりました」と大会での代表入りへ意気込んだ。

取材・文●谷健生(THE DIGEST編集部)

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