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MLB

「162試合の中の2試合だが…」沖縄生まれのドジャース指揮官が語った故郷で迎えるMLB東京シリーズの“価値”

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2025.03.15

来日会見に登壇したドジャースのロバーツ監督。(C)Getty Images

来日会見に登壇したドジャースのロバーツ監督。(C)Getty Images

 3月14日、ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督がシカゴ・カブスとのMLB東京シリーズ(18、19日=東京ドーム)に向け、都内のホテルで記者会見に出席した。指揮官は大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希(ともにドジャース)をはじめ、相手のカブスにも今永昇太、鈴木誠也ら日本人5選手が揃った開幕戦を「すごく興奮している。感謝の気持ちでいっぱいだ」と笑顔を見せた。
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 13日にチャーター機で羽田空港に到着したドジャース。昨年は韓国で開幕戦を迎え、今年も異国で新シーズンを迎えることになったワールドチャンピオンチームはリラックスした表情を浮かべていた。「チームは東京に行くのがほとんど初めてだったが、文化的なもの、東京の食べ物を味わうのにエキサイトしていたよ。それに、ショウヘイやヨシノブ、ロウキが温かくファンに迎えられるかが見たかったんだ」と語った指揮官。14日の公開練習には有料にもかかわらず、1万人以上のファンが集結して選手たちに熱い声援が送られた。

 記者から東京で食事をする予定を質問されると、「東京では何でも食べる予定だよ」と笑みを浮かべたロバーツ監督は「今日、明日、明後日、食事の予定がすでに入っている。麺とか寿司とかはもう食べましたよ」と既に日本食を満喫していることを明らかにした。

 注目の開幕シリーズに向けて選手の起用法を問われると、「オオタニは2試合ともDH(指名打者)で出場する予定だ。いい打席を送ってもらえることを期待している。ヨシノブは5回から6回まで投げさせる。ササキは4イニングから5イニングという期待で見守っている」と早くも起用方針を示した。

 18日の開幕戦で対戦するカブスの先発投手・今永については「ノビがあるストレートと素晴らしいチェンジアップを持っている。それに手を出さなければ打ち崩せると思っているよ」と、日本人左腕の攻略に自信をのぞかせていた。
 
 母親が日本人で沖縄生まれであるロバーツ監督は開幕シリーズについて、「162試合の中の2試合だが、ドジャースとカブスにとって日本でプレーすることはすごく大きな意味があると思う」と語る。今季はワールドシリーズ連覇を最大の目標に掲げる指揮官は、生まれ故郷の日本で開幕を迎える意義について、次のように続けた。

「メディアの数が象徴するように、空港でもすごくファンが多かった。渋谷にも行ったが、ドジャースの帽子をかぶっているファンは多かったよ。明日も巨人戦でホームチームと対戦するが、ドジャースの帽子が多く見られると思う。もちろんカブスの帽子もあると思うが、ある意味日本をドジャー・ブルーで埋める目標は達成できたと思う」

 昨季は大谷、山本の活躍、そして期待のルーキー・佐々木が新加入した影響で日本国内の人気を拡大し続けているドジャース。15日からは巨人(19時)、16日は阪神(12時)とオープン戦を戦うロバーツ監督は、「まずは基礎がしっかりしている野球というのを日本の皆さんの前で見せたい。もちろん勝つことは大事だが、東京ドームにいる日本のファンの前で、いいプレーをするというのがすごく大事なことだと思う」と語り、縁のある日本での開幕戦へ熱い思いを最後まで語った。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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