専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

大谷翔平を「会得した人」と評した落合博満。超一流打者が分析した偉才の真髄「真っすぐ、変化球何が来ても怖くない」

THE DIGEST編集部

2025.03.16

大谷は3回に右翼席へ豪快なHRを放った。(C)Getty Images

大谷は3回に右翼席へ豪快なHRを放った。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースと巨人のオープン戦が3月15日、東京ドームで行なわれた。試合は1番・指名打者で先発出場した大谷翔平が2点リードした3回、右翼スタンドに豪快な2ラン本塁打を叩き込むなど、一挙5得点を挙げたドジャースが快勝した。18、19日にシカゴ・カブスと激突する東京シリーズ2連戦に向け、スター軍団は弾みをつけた。
【動画】大谷翔平が“確信歩き”の凱旋HR!右翼スタンドへ一直線!

 この試合はアマゾンの動画配信サービス「Prime Video(プライムビデオ)」でもライブ配信され、スペシャルゲストとして野球評論家の落合博満氏が解説を務めた。

 2004年から11年まで中日の監督を務め、すべての年でAクラス入り。4度のリーグ優勝と1度の日本一を達成している名将は、打った瞬間にスタンドインを確信した大谷の特大弾について、「初球から振ってくるバッターですから。(直球や変化球は)関係なく打ちにいってますよ」と分析した。

 3回の第2打席、無死二塁から巨人のエース戸郷翔征が投じた甘く入った初球のカーブを大谷は見逃さず振り抜き、ボールを一瞬にして右中間スタンド中段まで運んだ。落合氏はホームランをリプレイ映像で振り返ると、「おそらく真っすぐを待ってての変化球の対応だと思います。それだけ状態はいいです」とコメント。続けて、「会得した人に関しては難しいことではないから」と付け足した。
 
 そのあと話は深い打撃理論に転じる。落合氏は「ピッチャーは軸足に乗って前にボールを投げるでしょ。それが軸足に乗り切らない間に投げていったらボールに力が伝わらない。バッターも軸足に体重を乗っけて、しっかり身体を割って来たボールに対して対応していくと、すべての力がボールに加わっていきます」と解説する。

 するとここで、一緒に試合を解説をしていた元ボストン・レッドソックスの上原浩治氏が「それだと、真っすぐに対しても振り遅れたりはしないですか?」と質問すると、「いや、真っすぐに振り遅れているのは自分で立ち遅れてること。だから、それを調整して真っすぐに合わせてくれば、変化球は(ボールが来るまで)時間がかかってくるからもっと待ちやすくなる」と答えた。

 それを訊いた上原氏は「それを(大谷は)会得してるって事ですか?」と言うと、「(大谷に限らず)してるバッターは何が来ても怖くないというです」と回答。投手出身の上原氏は「会得されたら、ピッチャーは投げる球がなくなりますよね」と苦笑いした。

 過去3度の三冠王を獲得している落合氏は大谷の計り知れない鍛錬の積み重ねを見抜いており、次のように続けた。

「(会得することは)プロの世界で誰でもできることではないですよ。それなりの練習を積んできて身体に染みつかせていくことの繰り返しですから。(Q:バットを何千、何万も振り込んでいく?)そういうことです」

 どんなボールにも対応でき、豪快な本塁打を放つことができる超一流たる打撃は、地道なトレーニングの積み重ねが重要なカギを握っていた。

構成●THE DIGEST編集部

【記事】「ビジュやばすぎやろ!」ドジャースvs巨人戦に舞い降りた“超人気女性グループ”にネット騒然!「どんだけ可愛いんだよ」「オーラ半端ない」

【記事】「面白すぎるぞ!」自費来日中のド軍カーショウが公開した“がっつり相撲体験”に米ファン喝采!「羨ましいなぁ」「めっちゃ日本満喫」

【記事】大谷翔平、SNSに「ミスタードーナツ」を投稿に列島衝撃「売り切れだった」ストロベリーリング3つ「大谷君が食べるの?」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号