どん底を味わった左腕がメジャーの猛者を翻弄した。

　３月16日、巨人がシカゴ・カブスと東京ドームでオープン戦を戦っており、６回から２番手で登板した石川達也が緩急をつけたピッチングで３イニングを無安打４奪三振の好投でカブス打線をきりきり舞い。昨年オフ、横浜DeNAを戦力外となり巨人入りした左腕が小さくない反響を呼んでいる。
【動画】鈴木誠也もお手上げ状態…巨人左腕・石川達也がカブス打線を零封（3分12秒～）

　石川は登板直後の６回、２者連続三振を奪い三者凡退。好調なスタートを切ると、７回は１死からカイル・タッカーを低めのチェンジアップで空振り三振。オールスター・ゲーム選出３度、23年は打点王のタイトルを獲得した強打者を打ち取った。

　そして２死から鈴木誠也とも対戦。カウント2-2から外角に沈むスクリューで空振りを奪った。鈴木はタイミングがまったく合わず、苦笑いを浮かべて首をひねるほど視界からボールが消えた。

　26歳の左腕は８回にマット・ショウに四球を与えたが後続をきっちり抑えて、ほぼパーフェクトな内容で９回のマウンドは守護神の大勢に譲った。
  　DeNAに所属した昨季は防御率1.93を記録するも、登板は15試合止まり。６月以降は一軍のマウンドに上がれず、オフには無情の自由契約に。新天地で再出発を図る今季は対外試合４登板で９回を無失点。戦力外通告から必死のアピールで先発ローテ入りの呼び声もある。

　試合はカブスが４対２で勝利を収めたが、ネット上はカブス打線をゼロで抑えた石川の圧巻ピッチングに脱帽。コメント欄には「またメジャーに見つかっちゃう…」「あまりにもエグすぎる」「戦力外だったの!?」「手も足も出ないやん」「石川達也が覚醒しそうです」など、称賛する声が上がった。

構成●THE DIGEST編集部

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