ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が、自身初のMLB開幕投手で見事に白星を挙げた。

　初回は先頭のイアン・ハップに四球を与えたものの、２番の鈴木誠也を遊直、３番カイル・タッカーを投ゴロ、４番マイケル・ブッシュを中直に抑えた。２回には５番マット・ショウを二ゴロに打ち取ったものの、６番ダンスビー・スワンソンに中前打を許すと、７番ピート・クロウ＝アームストロングの二ゴロの間に一塁走者に進塁されて、２死二塁。

　この場面で８番ミゲル・アマヤに適時二塁打を打たれて、山本はカブスに先制点を許してしまった。それでも、ここから踏ん張った。３回、４回、５回を連続で無失点。５回を投げ終えてマウンド降り、72球、被安打３、４奪三振の好投で今シーズンのMLBで初めての勝利投手となった。

　母国日本で大歓声を浴びて勝利投手となった山本は、「最高の気持ちですし、皆さんの声援が力になりました」と語り、MLB初の開幕投手については「東京で開幕することで、とくに特別な気持ちだった。とにかく試合に勝てるように全力で挑んだ」と心境を明かした。

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  「とにかく気持ちのこもったピッチングができていたので、最後まで全力を出し切れてよかった」と振り返った山本はベンチに下がった後、ハイタッチした大谷翔平から肩を揉まれながら言葉を掛けられ、白い歯を見せた。

　このシーンについて「（ベンチで大谷から）“よかったな”と言っていただきました」と明かした山本は、「去年は最高の経験をしたので、皆さんに喜んでもらえたし、僕ら選手も本当にうれしかった。今年もまた全員でワールドチャンピオンを目指してやっていきたい」と今シーズンの目標を語った。

　またファンに向かって、「皆さんの声援のなかで投げられて、本当に幸せでしたし、すごく力になりました。またいい姿が見せられるように頑張りますので、明日もう１試合応援していただいて、ロサンゼルスでお待ちしています」と本拠地ドジャー・スタジアムでの観戦を呼び掛けた。

構成●THE DIGEST編集部

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