シカゴ・カブスの今永昇太投手が３月18日、MLB開幕戦のロサンゼルス・ドジャース戦に先発登板。４回69球を投げ、ドジャース打線をノーヒット無失点に抑えた。しかし、５回に救援投手が逆転を許し、チームは１-４で敗れている。

【動画】東京ドームで実現した今永昇太vs.大谷翔平の対決 　四球でのランナーは出すもののヒットを１本も許していなかった今永。この日は４回を投げ切り、お役御免となった。クレイグ・カウンセル監督は「非常に良い投球だった。エクセレント」と称賛したうえで、「70球を目途に考えていた。特別な登板でエネルギーが枯渇したと思って降板させた」と降板の理由を語っている。

　しかし、今永の後を受けたベン・ブラウンが誤算。継投直後の５回、大谷の今季初ヒットで１死一、三塁とピンチを迎えると、トミー・エドマン、ウィル・スミスに適時打を許すなど３失点で采配が裏目に出てしまった。

　他球団はいまだオープン戦を行なっており、投手への過度な負担を避けるために球数制限を設けている時期でもあるが、好投していた今永を交代させてあっさりと逆転を許したことで、ネット上ではカブスファンからは不満の声が噴出。球団公式Xには、「開幕時に４イニング以上投げられなかったら春季キャンプの意味がない」「どうしてこんなに早く彼を交代させたのか不思議だ」「試合を過度に管理している。これでは野球が輝きを失う」「昇太がこんなに早く降ろされたなんて信じられない」「この１カ月はなんだったんだ」などと地元ファンからの声が寄せられている。

　また、試合をライブ配信した『Amazon Prime Video』で解説を務めた落合博満氏も「先発した投手からしたら、最低でも５回まで投げて勝ち負けがつくイニングまで投げさせてくれって思わないですかね？」と苦笑い。ネット上では日本人ファンからも「今永交代は早いよな」「論外な采配」「なんで交代させたの？」「交代して即逆転されるって…」「今永交代は謎過ぎる」「なぜあのタイミングで交代なの？」などと否定的な意見が数多く見られた。

 もちろん、一方では「移動しての開幕戦と思うと仕方ないと思う」「交代自体はおかしくないが、ブラウンが誤算すぎた」「去年のダルビッシュも３回で降りてるからな」と采配に理解を示す声もあり、シカゴ地元メディア『Bleacher Nation』も「シーズンは始まったばかり。４回降板は納得できる」との見解を示している。

　本国開幕戦から10日前に行なわれている今回の東京シリーズ。この時期の投手起用に対しては、視点の違いから賛否両論が生まれやすいようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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