日本中を熱狂の渦に巻いたロサンゼルス・ドジャースvsシカゴ・カブスのMLB開幕シリーズは、ドジャースの２連勝で幕を閉じた。ドジャースは第１戦先発の山本由伸が５回１失点で勝利投手となり、大谷翔平は２試合で今季初本塁打を含む８打数３安打１打点をマーク。佐々木朗希は第２戦のマウンドに立ってMLBデビューを飾り、３回１失点とまずまずの出来を披露した。カブスの今永昇太は第１戦でノーヒットに抑えるも４回で降板。鈴木誠也のバットから惜しくも快音は聞かれず、２試合で８打数無安打３三振と悔しい結果に終わった。
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　激闘を終えた日本人５人衆は、第２戦終了後にフィールドに集まって記念撮影。そこでカメラマンが並ぼうとする選手たちに対して、大谷が真ん中に来るように促す。センターにいた今永がどうぞどうぞとばかりに譲ろうとしたところ、大谷はカメラマンに向かって「It’s okay. He is older（オッケー、彼は年上なんだ）」と笑顔で語りかけ、真ん中に立つことを固辞した。

　この一部始終をMLB公式サイトの『Cut4』が公式Ｘで紹介すると、動画が一気に拡散。ネット上では日米のファンから大谷の“さりげない敬意”を称える声が相次いだ。「先輩を立てる大谷さん」「今永も譲ろうとしてていいよね」「年長者を大事にする大谷らしい振る舞い」「ここ数日、日本を明るく照らしてくれた５人」「才能も人格も超一流なんだな」「そりゃ大谷なら真ん中には立たないでしょ」「ショウヘイは作法と敬意も持っているのか。素晴らしい！」「本当に最高の写真です」などなど、枚挙に暇がない。
  　すぐさま彼ら５人と両チームは帰国の途についた。それぞれ数試合のオープン戦を消化したのち、現地３月27日に北米での開幕を迎える。ドジャースは本拠地でデトロイト・タイガースと、カブスは敵地でアリゾナ・ダイヤモンドバックスとのゲームに臨む予定だ。

構成●THE DIGEST編集部
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