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MLB

「誰も気にしていない」米ファンの“金満ドジャースは悪の帝国”論、当の選手たちはどこ吹く風「みんな真似をすればいい」

THE DIGEST編集部

2025.03.24

大谷らスター選手をかき集めるドジャースの手法に非難の声が挙がっているものの、選手はまったく意に介していない。(C)Getty Images

大谷らスター選手をかき集めるドジャースの手法に非難の声が挙がっているものの、選手はまったく意に介していない。(C)Getty Images

 大谷翔平、山本由伸、タイラー・グラスノー、ブレイク・スネル、そしてタナー・スコットにカービー・イェーツ。直近2年でロサンゼルス・ドジャースが獲得した主な新戦力だ。

 大谷は当時のMLB史上最高額となる10年7億ドル(当時約1015億円)、山本は12年3億2500万ドル(当時約465億円)、グラスノーは5年1億3650万ドル(当時約191億円)、スネルは5年1億8200万ドル(約273億円)、スコットは4年7200万ドル(約112億円)、イェーツは1年1300万ドル(約20億円)で、それぞれドジャースと契約している。

 カネに物を言わせてFA市場でスター選手を次々と獲得した2000年代のニューヨーク・ヤンキースが“悪の帝国”と呼ばれていたが、最近ではヤンキースではなく、大型補強を続けるドジャースが“悪の帝国”呼ばわりされている。

 ただ、当の選手たちは“悪の帝国”と揶揄されていることに何の感情も持っていないようだ。ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』は3月23日、「大型補強のLAが球界を台無しにしていると主張するファンの意見に、選手たちが反応」と題した記事を出した。

「ドジャースの東京での2連勝で、今シーズンの幕が上がった。そして、野球ファンによるドジャース批判の声は収まる兆しがない」

 こうした状況を伝えた同メディアは、ドジャースの選手の声を紹介。今年の新戦力イェーツは、「クラブハウスの誰も気にしていないと思う。嫌う人は嫌うだろう。そういうものだ」とまったく意に介さなかった。

【動画】古巣エンジェルスとのオープン戦で、大谷がかつてのチームメイトと談笑
 
 同じく新戦力のスネルも、「私はドジャースを悪者だと思ったことはない」と、どこ吹く風。「ドジャースは勝ちたいチームなんだと思う。もし他のチームやファンが腹を立てているなら、ひとついい方法がある。ドジャースがやっていることを真似すればいいんだ」と語った。

 ドジャースのスタン・カステン社長は、LA球団が野球を台無しにしているのではなく、むしろ球界全体の向上に寄与していると捉えている。「私たちのエンターテインメントの側面では、ファンに愛され、記録的な数の観客が集まり、動員数では球界トップ。一方で敵地での観客動員数でもトップなのは素晴らしい出来事。球界全体にとって有益だ」と説明している。

「世界の野球のグローバル化促進にも大きな貢献をしている。球界にとって本当にいいことだ。この認識に、私は何の疑問も抱いていない」

 カステン社長の言うとおり、とりわけ日本ではドジャース人気が爆発。シカゴ・カブスと対戦した東京シリーズのチケットはプラチナ化し、日本国内での2試合の平均視聴者数は2500万人、グッズの売上も4000万ドル(約60億円)とそれぞれ過去最高を記録するなど、空前のビッグイベントとなった。

 ブランド力を膨らませ続けるドジャースは、25年シーズンも批判の声を浴びながらワールドチャンピオンのタイトルを目指していく。

構成●THE DIGEST編集部

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