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菊池雄星が開幕戦QSも、まさかの“野手登板”で8失点大敗…エンジェルス番記者が嘆き「私が思っていたよりも、さらにひどい…」

THE DIGEST編集部

2025.03.28

開幕投手を務めた菊池だが、チームが敗れて黒星発進となった。(C)Getty Images

 成す術ない完敗だ。

 現地3月27日、ロサンゼルス・エンジェルスは今季の開幕戦となる敵地でのシカゴ・ホワイトソックス戦に臨み、1対8で完敗を喫した。菊池雄星がメジャー7年目で初の開幕投手を務め、6回(87球)を投げて5安打5奪三振無四球3失点と粘りの投球を続けたが、打線は沈黙した。
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 開幕戦から屈辱の大敗だ。エンジェルスは初回、2回ともに得点圏に走者を置いてチャンスをつくったが、あと一本が出ず菊池を援護することができなかった。

 3点ビハインドの8回には2死一、三塁と一発が出れば同点のチャンスで3番のマイク・トラウトに打順が回る。チームの顔はフルカウントからファウルで粘り、最後はしっかりボールを見極めて四球を選び満塁に好機を広げたが、次打者のホルヘ・ソレアが痛恨の空振り三振。最大の得点機を逃した。

 するとその直後、菊池からマウンドを引き継いだ2番手のライアン・ジョンソンが2本のアーチを被弾。この回だけで一挙5点を失いリードを8点に広げられると、ロン・ワシントン監督は2アウトから"内野手登録"のニッキー・ロペスを登板させるまさかの展開に。エンジェルスは9回に大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)とバッテリーを組んだことがあるローガン・オハピーが意地のソロ本塁打を放つが空砲に終わり、チームは大敗発進となった。
 
 初陣から露呈したエンジェルスの体たらくに現地記者からは嘆きの声が上がっている。米スポーツメディア『The Athletic』のエンジェルス番記者であるサム・ブラム氏は「エンジェルスは今シーズン最初の試合で野手を投手起用する奇策に出た。ちなみに試合はホワイトソックスが8-1で勝利した」と落胆しながら綴ると、「昨シーズンはホワイトソックスで過ごした内野手のニッキー・ロペスが、エンジェルスでマウンドデビューを果たした」と、半ばやけくそ気味に報告した。

 同氏の投稿には米メディア『The Big Leagues Daily』のダン・クラーク記者が反応。「どうやら、エンジェルスは私が思っていたよりも、さらにひどいようだ...」とエンジェルスの実状に同情を寄せた。

 昨オフにエンジェルスと3年総額6300万ドル(約95億7600万円)の大型契約を締結した菊池は敗戦投手になったものの、クオリティ・スタート(QS)を達成した。今季はエースとしてフル回転の働きが期待されている左腕だが、初戦からチームは厳しい黒星発進となった。

構成●THE DIGEST編集部

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