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高校野球

”嘘のような真実の奇跡”サッカー伝統校の野球部が最低打率でノーマークながらも甲子園で見せた快進撃。浦和実業のセンバツ4強入りで思い出される「37年前のさわやか旋風」

THE DIGEST編集部

2025.04.02

先のセンバツでベスト4入りした浦和実業。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

先のセンバツでベスト4入りした浦和実業。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 横浜高(神奈川)の優勝で幕を閉じた第97回選抜高等学校野球大会(センバツ)。今年の3月18日~30日まで甲子園で繰り広げられた熱戦で注目されたチームのひとつが、浦和実業(埼玉)だ。
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 春夏通じて初の甲子園出場ながらも1回戦で滋賀学園(滋賀)に3-0と勝利すると、2回戦では東海大札幌(北海道)を8-2と下す。そして準々決勝では延長十回タイブレークの末、聖光学園(福島)を12-4で破り、ベスト4入りした。準決勝は智弁和歌山(和歌山)に0-5と完封負けしたものの、“浦実旋風”として強烈なインパクトを残した。なお、初出場校が甲子園で4強入りするのは14年の豊川高以来の快挙だった。

  「浦和」「旋風」「ベスト4」で思い出されるのが、1988年夏にノーシードから予選を勝ち上がり甲子園で準決勝まで勝ち進んだ浦和市立(現・さいたま市立浦和)の快進撃だ。実際、今回の浦和実業の戦いぶりを受け、SNS上では「37年前の浦和市立みたいだ」との投稿が数多くあった。
 
 大会前、浦和市立はチーム打率が出場49校中最低でいわばノーマークだった。しかし開幕すると、佐賀商(佐賀)を5-2、名将・木内幸男監督率いる常総学院(茨城)を6-2、宇都宮学園(栃木)を2-1、宇部商(山口)を7-3と名だたる強豪校を撃破。どんなピンチでも選手たちが笑顔でいることから「さわやか野球、さわやか旋風」などと評され、打撃戦を制す形も多く「ミラクル市高」と話題を呼んだ。

 残念ながら、準決勝の広島商(広島)戦は0-2から一旦は同点に追いつく粘りを見せたが、その後に2点を奪われ2-4で敗れた。それでも、神がかり的な試合の連続で“奇跡の大躍進”とも言われた浦和市立の戦いぶりは後世に語り継がれている。

 浦和市立と言えば、サッカーの伝統校。冬の選手権やインターハイで優勝実績があり、なかなか野球部にはスポットが当たらなかった。そんな公立校の野球部が起こした”嘘のような真実の奇跡”だったのである。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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