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エンジェルスの右翼手トラウトが、目測を誤って落下地点を通過した理由「ボールが見えなくなる」

THE DIGEST編集部

2025.04.09

右翼線付近の飛球を見失ったトラウト。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスのマイク・トラウトがまさかのミスだ。

 現地4月8日に行なわれたエンジェルス対タンパベイ・レイズの8回だった。レイズのホセ・カバレロが放った打球が右翼線付近に大きく上がると、右翼手トラウトは猛ダッシュ。ところが目測を誤ってしまい、落下地点を通り過ぎてしまったのだ。ボールが右翼線際を転がる間にカバレロは一気に三塁まで進み、記録は三塁打となった。

 トラウトのミスには理由がある。対戦相手のレイズは本拠地トロピカーナ・フィールドが2024年11月のハリケーンで壊滅的な被害を受けたため、今シーズンはタンパ市内にあるジョージ・M・スタインブレナー・フィールドを間借り。この球場はニューヨーク・ヤンキースが春季キャンプで使用し、ヤンキース傘下1Aの本拠地として使われているが、カリフォルニア紙『Orange County Register』のジェフ・フレッチャー記者によると、照明設備のクオリティーがメジャー並みではないという。

 トラウトは試合後、「フライが照明設備より上を通過すると、ボールが見えなくなる」と語った。実際、レイズの選手も飛球を見失うシーンが見られた。

【動画】トラウトがボールを見失った実際の映像
 
 エンジェルスの投手ブロック・バークは、トラウトのミスで無死三塁とピンチの場面を迎えたものの、代打カーティス・ミード、5番クリストファー・モレルを連続三振に抑え、ダニー・ジャンセンを左飛に打ち取った。

 9回表にルイス・レンヒーフォの適時打で4対3とリードしたエンジェルスは、9回裏をケンリー・ジャンセンが無失点に抑えてMLB史上4人目の通算450セーブを達成。3連勝で7勝3敗としたエンジェルスが、ア・リーグ西地区の単独首位に立った。

構成●THE DIGEST編集部

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