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菅野智之が今季2勝目! 7回無四球2失点に本拠地スタンディングオベーション。地元記者は“省エネ投球”に唸り「35歳のルーキーがブレイク」

THE DIGEST編集部

2025.04.18

ガーディアンズ戦に先発した菅野は7回5安打2失点の好投をみせた。(C)Getty Images

ガーディアンズ戦に先発した菅野は7回5安打2失点の好投をみせた。(C)Getty Images

 現地4月17日、ボルティモア・オリオールズの菅野智之がクリーブランド・ガーディアンズ戦に今季4度目の先発登板。メジャー初の中4日で最長となる7回を投げ5安打3奪三振、無四球2失点の好投で今季2勝目を飾った。降板時には日本のオールドルーキーに本拠地ファンはスタンディングオベーションで称えた。
【動画】菅野智之が87球の省エネ投球で2勝目!本拠地総立ちの称賛が送られた実際の映像

 菅野は初回、1番のスティーブン・クワンをスプリットで空振り三振に斬って取るなど、2回まで三者凡退。順調な立ち上がりを見せた。

 ところが1点リードした3回、先頭のダニエル・スチーマンに初球145キロの直球をバックスクリーン右に運ばれて同点に追いつかれると、続くオースティン・ヘッジズにはファウルで8球も粘られ、勝負の9球目が真ん中付近に甘く入ってしまいレフトスタンドに痛打。まさかの連続被弾であっという間にガーディアンズに逆転される。

 だがその直後、オリオールズはライアン・オハーンの3ランで4対2と勝ち越しに成功。35歳の日本人右腕を強烈に援護する。

 すると菅野は4回、再び三者凡退に斬って取る。5回は2死一、二塁のピンチを招いたがクワンを右飛に打ち取りしのいだ。要所要所で抑える菅野にオリオールズ打線は6回裏、ヘストン・ケルスタドが2ラン。一発攻勢でリードを4点に広げる。

 菅野は7回、先頭打者を一塁への内野安打で出塁を許したが、次打者をスライダーで併殺に打ち取る。一発を含む2安打を許していたスチーマンにはカウント2-2から高め148キロの直球で空振り三振に仕留めると、ファンは立ち上がって拍手。オリオール・パークは好投の背番号19を大歓声で包んだ。
 
 菅野の快投は米記者も唸りを上げた。地元紙『The Baltimore Sun』の敏腕記者マット・ウェイリッチ氏は「トモユキ・スガノが7回2失点の力強い投球。35歳のルーキーがブレイクした」と記し、その投球内容をべた褒め。なかでも「87球のうち55球がストライク」と強調。制球力の高さに目を細めた。

 オリオールズの名物リポーターであるジェイコブ・カルビン・マイヤーは自身のXに菅野が7回のマウンドを降りる瞬間の映像をリアルタイムで投稿。「カムデンヤードでオリオールズファンからスタンディングオベーションを受けるスガノ。スピーカーから流れるのは、ミセス・グリーン・アップルの『ライラック』だ」と絶賛の言葉を送った。

 多才な変化球と巧みな制球力で的を絞らせず、7イニングを87球の省エネ投球でまとめた菅野。ベテランらしい落ち着いた投球にファンは酔いしれた。

構成●THE DIGEST編集部

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