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MLB

「正真正銘の才能」“最強”に投げ勝った山本由伸、LA地元紙が大絶賛!「サイ・ヤング賞を狙える」指揮官も「リーグ最高の投手だ」

THE DIGEST編集部

2025.04.19

7回を投げて10奪三振、無失点。最高の内容で、山本由伸が3勝目を挙げた。(C)Getty Images

7回を投げて10奪三振、無失点。最高の内容で、山本由伸が3勝目を挙げた。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が、2度のサイ・ヤング賞受賞者で“最強投手”とも称されるジェイコブ・デグロムに投げ勝った。

 1番マーカス・セミエン、2番コリー・シーガーから空振り三振を奪った山本は、2回も4番アドリス・ガルシア、6番ダスティン・ハリス、7番ジェイク・バーガーを空振り三振に仕留めた。

 3回は2死からセミエン、シーガーに連続安打を打たれて2死二、三塁と走者を背負うも、3番ジョク・ピーダーソンを一ゴロに抑えてピンチを乗り切った。4回には5番ジョシュ・ヤング、バーガーから空振り三振を奪って勢いに乗ると、5回と6回をそれぞれ三者凡退。7回にも2つの空振り三振の山本は、102球、被安打5、四死球0、10奪三振、無失点と、レンジャーズ打線を圧倒した。

 ロサンゼルスの地元紙『Los Angeles Times』は、「山本がデグロムを破り、敵地での勝利に貢献した。球界投手の金字塔的な存在のデグロムも7回96球、被安打3、被本塁打1、四球1、7奪三振、1失点と好投したが、最も優れた投手は山本だった。MLB2年の日本人右腕はサイ・ヤング賞を狙えるほどの、正真正銘の才能を持っていることを証明した」と大絶賛した。

 デーブ・ロバーツ監督も3勝目を挙げた山本について、「プレーのレベルを一段階引き上げた。デグロムという最強投手が相手だったからだろう。投球の一つひとつで互角に戦っていた」と賛辞を送っている。

【動画】7回10奪三振、無失点! MLB公式が配信した「山本由伸ハイライト」
 
「今夜のヨシの投球は、最高だった」と指揮官が続け、同紙も「日本のスター投手を相手にレンジャーズは無力な攻撃を強いられた」と7回無失点の山本を称賛。産休制度「父親リスト」入りで欠場した大谷翔平に代わって1番で出場し、初回に先頭打者アーチを放ったトミー・エドマンも、「ヨシには打者を打ち取る方法がたくさんある。カーブをうまく投げられるし、速球を外角に投げ込める。カウントを整える方法も多才で、どんな状況にでも対応できる」と称えた。

 また同紙は、変化球のキレにも言及。「山本のスプリットがとくに効果的だった。スプリットを31回投げて、17スイングの空振り(そのうち4つが三振)を奪った。相手打線が2巡目、3巡目になると、滅多に使わないスライダーを混ぜて困惑させた。シンカーやカッターも織り交ぜ、被打率.429と不調のカーブでも4つの空振りを奪えた」と報じている。

 これで山本の防御率はリーグトップの0.93。同紙は、「1年目の昨シーズンは一瞬の輝きに終わったが、2年目のブレイクに向けて、あらゆる要素がかみ合い始めている」とし、ロバーツ監督は「現時点でナ・リーグ最高の投手だ」と断言した。

構成●THE DIGEST編集部

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