現地５月７日、ニューヨーク・メッツの千賀滉大がアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発し、６回（89球）を投げて２安打無失点で今季４勝目をマークした。防御率を1.16とし、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸に次いでナ・リーグ２位に浮上した。
【動画】打者を幻惑させる千賀滉大の“お化けフォーク”の軌道

　前回は体調不良のなか、４回１失点で敗戦投手となった千賀はこの日も序盤からコントロールが安定せず３回まで毎回の５四球を出す苦しいピッチングだったが、バックの好プレーもあり、要所要所でダイヤモンドバックス打線を抑える。

　特に３回には連続四球で無死一、二塁のピンチを背負うが、相手の送りバントが失敗。次打者を152キロの速球で併殺に打ち取ってピンチを切り抜けた。

　４、５回を自身の代名詞であるお化けフォークを駆使しながら三者凡退。先制点をもらった直後の６回は先頭に内野安打を許すも、後続をしっかり抑え無失点でブルペン陣に後を託した。

　チームは７回以降に毎回得点を挙げ７対１で完勝。メッツ放送局『SNY』は「コウダイ・センガが今日６イニングを無失点で抑え、シーズンの防御率を1.16に下げた」と日本人右腕の好投を速報した。
  　2019年からメジャーリーグの投手に関する高度な投球分析を提供している米分析サイト『Pitch Profiler』は千賀の詳細なチャート表を公式サイトにアップすると、「まさに大活躍だ！」と絶賛。「今日のコウダイ・センガは効果的にワイルドだった！６イニングをシャットアウトし、５四球とわずか２安打でアリゾナを翻弄した。“消える”ゴーストフォークは今回も武器となり、空振り率40%、プロスタッフ+111を記録した」と賛辞を惜しまなかった。

　開幕から好調を維持し、規定投球回に達した千賀。この日も粘りのピッチングでチームに勝利をもたらした。

構成●THE DIGEST編集部

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