韓国の至宝が好調だ。

　現地５月７日、ロサンゼルス・ドジャースのキム・ヘソンがマイマミ・マーリンズ戦に９番・中堅でスタメン出場し、４打数２安打１打点の活躍で勝利に貢献。試合途中からは二塁の守備にも就き、攻守で指揮官から高い評価を受けた。
【動画】キム・ヘソンがメジャー初昇格から５試合５安打の活躍で打率４割超え！またも適時打

　１点リードで迎えた７回１死一、二塁の好機で迎えた第３打席、キムは低めのスライダーにうまくバットを出して右前打。二塁ランナーのジェームズ・アウトマンが激走し、ヘッドスライディングで捕手のタッチをうまくかいくぐり、ドジャースが貴重な追加点を挙げた。このあと打線がつながり、チームは一挙６点を加えた。

　キムはさらに８回にも右安打。これでメジャーデビューから５試合の出場を終え、12打数５安打の打率.417、２打点、３得点、２盗塁を記録している。

　試合後、デーブ・ロバーツ監督は韓国人ルーキーの活躍について「本当に感心している」と好評価。「型にはまらない打席だ。スイング、打球、ダイナミックなスピードが好きだ。私たちのチームには、あまりいないタイプの選手だ」と話し、「集中力もいい。彼のエネルギーが好きだ」とチームバッティングに徹する献身的な姿を褒め称えた。

　レギュラー二塁手のトミー・エドマンが右足首炎症で負傷者リスト入りしたことで、３日にメジャー初昇格を果たしたキムは５日のマーリンズ戦で「９番・二塁」で初スタメンを飾ると、２安打１打点１盗塁と即結果を残した。この日は外野で出場し、そつなくプレー。７回からは本職である二塁にポジションを移し、８回には中前打かと思われた打球を二塁寄りのついて二ゴロにさばく、何気ない好プレーがあった。
  　試合後、ロサンゼルスの放送局『SportsNet LA』のインタビューに応じたキムは７回に放ったタイムリーヒットの場面について、「僕はパワーヒッターではありません。目標は出塁することです。出塁できれば、チームに貢献できると思っています」と振り返り、「チームメイトがみんな優しくて、何をすればいいのか教えてくれる。本当に助かっています」と温かく迎えてくれたチームの雰囲気に笑顔を浮かべ、好調な要因を明かした。

　ロバーツ監督は「（キムは）明日も出場する」と話し、８日に敵地で行なわるアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でのスタメン出場を明言。開幕時は3Aでのスタートだった韓国の逸材が、メジャー生き残りへアピールを続けている。

構成●THE DIGEST編集部

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