現地５月14日、ロサンゼルス・ドジャースがアスレティックスに９対３で勝利した。この一戦で大きな存在感を見せたのが、「９番・二塁」でスタメン出場したキム・ヘソンだった。

　２回の第１打席で俊足を飛ばして内野安打をマークしたキム・ヘソンは、守備で持ち前の能力を発揮した。２対３と１点ビハインドで迎えた４回２死二塁の場面で、中堅に抜けそうな当たりを飛びついて捕球。鋭い送球でアウトに仕留め、先発の山本由伸を盛り立てた。抜けていれば追加点を許していた可能性が高かった。

　守備で好プレーを見せたキム・ヘソンは、今度はバットでドジャー・スタジアムを沸かせた。先頭打者として打席に入った５回の第２打席、アスレティックスの先発ガナー・ホグランドが投じた92マイル（約148キロ）の高めのストレートをはじき返し、右中間スタンドに放り込んだのだ。

　ダイヤモンドを１周したキム・ヘソンは本塁を踏んだ後に、次の打者の大谷翔平とハイタッチ。ネクストのムーキー・ベッツとも手を合わせ、ベンチ前ではテオスカー・ヘルナンデスとアンディ・パヘスの２人から“ダブルひまわりの種シャワー”を浴びた。

　２対３と１点ビハインドから、３対３の同点に追いつく貴重なソロ本塁打を放ったキム・ヘソンはメジャー第１号について、「本拠地ドジャー・スタジアムで大勢のファンの前で打てたのが、とてもうれしい」と試合後に振り返った。

【動画】キム・ヘソンの好守＆メジャー第１号アーチ！
  　６回の第３打席で代打ミゲル・ロハスを送られてベンチに下がったが、「いい試合だった。自分の打席ではとにかく集中して、一打席、一打席、次につなげたいと思っていた。自分の本塁打よりもチームの勝利が一番うれしい」と謙虚な姿勢を見せた。

　初回に大谷が見せた先頭打者アーチについては、「特大の本塁打だった。自分もとてもうれしかった」と笑顔を振りまいた。

　トミー・エドマンの負傷者リスト入りに伴って５月２日にメジャー昇格したキム・ヘソンは、出場11試合で25打数９安打、打率.360、本塁打１、打点３、盗塁２と活躍中。守備でも二塁と中堅をカバーするなど、走攻守でチームに貢献している。

構成●THE DIGEST編集部

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