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「午前1時に携帯が鳴って」ド軍とメジャー契約の若手有望株ラッシング、昇格知らせる電話に「寝ぼけていてパニックになったけど…」注目の起用法も決定

THE DIGEST編集部

2025.05.15

3Aからドジャースに初昇格した有望株ラッシング。(C)Getty Images

3Aからドジャースに初昇格した有望株ラッシング。(C)Getty Images

 現地5月14日、ロサンゼルス・ドジャースはオースティン・バーンズ捕手のDFA(メジャー40人枠から外す措置。事実上の戦力外)と、傘下3Aオクラホマシティ・コメッツに所属するダルトン・ラッシング捕手のメジャー契約を発表した。

 24歳のラッシングは期待の若手として知られ、今シーズンは3Aで打率.308、5本塁打、17打点を記録。メインポジションは捕手ながら一塁手や左翼手にも対応するなど、プレーの幅を広げている。

 一部米メディアが一日も早いメジャー行きを望む声を挙げていたなか、ついにドジャースが昇格を決定。デーブ・ロバーツ監督は、「メジャーでのプレー機会を与え、成長を促すチャンスだと考えている」と説明した。

 バーンズのDFAとともに、有望株のメジャー契約は大きな話題となった。米通信社『AP』は、ラッシングがメジャー昇格の連絡を受けた際の状況を説明した。

「5月14日の午前1時に携帯電話が鳴って、何事かと心配になった」ラッシングは、「寝ぼけていたんだ。真夜中に電話がかかってきたからパニックになったけど、でも結局、いままで聞いたなかで最高のニュースのひとつになった」と振り返った。

 24歳の有望株に「すぐに荷物をまとめろ」と伝えたのは3Aオクラホマシティのスコット・ヘネシー監督だった。ドジャースへの昇格を告げられたラッシングは深夜にもかかわらず、翌日ドジャー・スタジアムに駆け付けられそうな家族全員に電話をかけた。

 その時にひとりだけ、連絡がつながらなかった人がいた。「55回も連絡したのに、母親だけ電話にでなかった。寝てしまうと簡単に起きないんだ。でも、母を責めるつもりはないよ。寝起きがいい人だから、朝一番に連絡がついた。朝からいい話ができたよ」

『MLB.com』のソニア・チェン記者も、ラッシングの昇格を報道。「メジャー昇格の知らせを受けたラッシングは、電話から12時間も経たないうちにロサンゼルス行きの飛行機に乗っていた」と報じている。

【動画】ラッシングの力強いバッティング
 
 チェン記者が「最大の疑問」としたのが、ラッシングの起用法だった。ドジャースの正捕手は、ウィル・スミスで揺るがない。ロバーツ監督が、その疑問の答えを明かした。「ラッシングは週2回、捕手として出場する。スミスの代わりとしてね」。ドジャースは一塁も外野も守れるラッシングを、まずは捕手として育てていくという。

 指揮官は、「ある意味、続けて打席に立たないと昇格させた意味がない。チーム内で話し合った結果、メジャーの環境に入れて投手陣やコーチ陣との連携を深め、チームのゲームプランを理解してもらい、メジャーのレベルを感じてもらいたいと考えている。メジャーを経験することが何より大事だ」と説明した。

 ラッシング本人も自身の役割を受け入れている。「チームの勝利に貢献するのが僕の仕事だ。そしてもうひとつ、スミスの負担を軽減すること。僕は新人だから、週に何回かの出場でも、とても価値がある」。ドジャース屈指の有望株は力強いコンタクトが魅力の左打者で、選球眼がよく出塁率の高さも特長的。185センチ、100キロの体格ながら俊敏性も持ち合わせている。

 期待の大物ルーキーは、はたしてどんなメジャーデビューを飾るのか。ドジャースのラッシングに大きな注目が集まっている。

構成●THE DIGEST編集部

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