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大谷翔平の投手復帰に異論! 元MLB戦士は「割に合わない」「そもそも投球すべきなのか?」

THE DIGEST編集部

2025.05.23

大谷は投手復帰に向けてリハビリを進めている。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は現在、48試合に出場して打率.304、17本塁打、31打点、OPS1.053をマーク。2年連続リーグ本塁打王に向け邁進している。一方で2023年以来となる投手復帰への準備を進めているが、これに元メジャーリーガーから疑問の声が上がっている。

 元コロラド・ロッキーズ外野手で現在はアナウンサーを務めるライアン・スピルボーグス氏が、米衛星ラジオ局『Sirius XM』のチャンネル『MLB Network Radio』内に出演した際に、「オオタニは、そもそも投球すべきなのか?」と疑問を提起した。
 
 スピルボーグス氏は「ショウヘイ・オオタニの打撃成績を考えれば、彼を投手として起用するのは割に合わない」と言及している。というのも、「オオタニの昨年のOPSは1.036だった。今年は1.053だ。この数字は、彼が投球を始めれば下がるだけだ。現在のドジャースの攻撃陣の働きを判断すると、下位打線が大きく苦戦している」として、ドジャース打線の実状を分析。大谷の存在感の大きさを紹介した。

 ゆえに、スピルボーグス氏は大谷の投手復帰はあまり歓迎すべきものではないと否定的だ。さらに故障のリスクも挙げており、「たとえオオタニの肘が持ちこたえたとしても、投球動作には筋肉や組織の損傷の可能性があり、打者としても妨げになる可能性がある。だから割に合わないんだ」と続けた。

 大谷は現地21日に投手復帰プログラムの一環でブルペン入り。23年9月の右肘手術後、初めてスライダーを投じた。識者から疑問の声が上がるなか、二刀流復活に向け一歩ずつ歩みを進めている。

構成●THE DIGEST編集部

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