圧巻の２発にライバルも舌を巻いた。
 
　現地５月30日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は本拠地でのニューヨーク・ヤンキース戦に「１番・DH」で先発出場し、初回に21号ソロ、６回に22号ソロを放つなど５打数２安打２打点の活躍でチームの勝利に貢献した。本塁打数でシアトル・マリナーズのカル・ローリーに１本差をつけ、MLB単独トップをキープしている。
 
　まず１発目が飛び出したのは、初回の第１打席だ。ヤンキースの先発左腕マックス・フリードと対峙すると、初球の内角高めシンカーを振り抜き、左中間席への21号ソロをマーク。さらに３点を追う６回先頭の第３打席でも、再びフリードから５球目の高めフォーシームを完璧に捉え、今度はこれが右翼席への22号ソロとなった。

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  　躍動を続ける偉才には、相手球団も賛辞を惜しまない。同日、19号ソロで大谷との本塁打競演が実現したヤンキースの主砲アーロン・ジャッジは、試合後の取材に対応。地元放送局『YES Network』のXが映像を公開しており、その中で昨季のア・リーグMVPは、「僕の真似をしているみたいだった」と笑顔で振り返っている。
 
　さらに、「とにかく本当にすごい。球界最高の選手の一人だ」と称賛したジャッジ。「彼が打席や塁上で何ができるかは、皆さんが知っての通りだ。もしマウンドに戻ったら、もうそれは特別な瞬間だ」と続け、「２つの素晴らしい球団が戦っている。今回は残念ながら勝てなかったけど、明日また全力で臨むよ」と力を込めていた。
 
　なお、前年のMVP受賞者が同じ試合で初回に本塁打を放つのは、史上初の出来事。今後も米球界をけん引している両者のパフォーマンスから目が離せない。
 
構成●THE DIGEST編集部

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