ロサンゼルス・ドジャースのブルペンを支えているのは、２人のルーキーかもしれない。ドジャース専門メディア『Dodgers Way』は現地６月１日の記事で、「50試合を少し過ぎた時点で、ブルペン陣は勢いを失っているように見える。そんななかで安定した投球を見せているのが、春季キャンプ時点でブルペンに入ると思えなかったベン・カスパリウスとジャック・ドレイヤーの２人だ」と、若手投手を持ち上げた。

　というのも、カスパリウスとドレイヤーは、米放送局『ESPN』が５月27日に公開した記事でナ・リーグ新人王候補者にノミネート。『Dodgers Way』は、「カスパリウスの防御率は2.72でイニング数は36.1。ドレイヤーのそれは2.97、30.1。こうしたブルペン投手に新人王の栄誉が与えられることは滅多にないが、そもそも両者は春の時点でロースター入りが予想されていなかったため、このように高く評価されているのは喜ばしい」と伝えた。

　カスパリウスは直近の登板４試合（アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦、ニューヨーク・メッツ戦、クリーブランド・ガーディアンズ戦、ニューヨーク・ヤンキース戦）で、いずれも無失点投球を披露。通算成績は４勝０敗、７ホールドとなっている。

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  　一方のドレイヤーは23回の登板機会があり、ブルペンデーの先発も３度経験。通算成績は２勝２敗、５ホールドで、ここまで被本塁打が０と一発を許していない。

　ドジャースのブルペン陣は、ルイス・ガルシア、ブラスダー・グラテロル、マイケル・グローブ、マイケル・コーペック、エバン・フィリップス、ブレイク・トライネン、カービー・イェーツが負傷者リスト入り。現地５月27日には中継ぎのJP・ファイアライゼンがDFA後にFAとなって退団するなど、落ち着かない状態が続いている。

　そんななかで、ともに26歳のカスパリウスと26歳のドレイヤーが奮闘中だ。まさにいまチャンスを掴んでいる２人の若き投手に今後も注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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