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シアトルのコーヒー店でファンに囲まれたジャッジ「問題はこの身長だ。もう少し背が低ければ…」米紙独占インタビューで告白

THE DIGEST編集部

2025.06.04

米紙の取材で、ヤンキースのキャプテンとしての自覚を明かしたジャッジ。(C)Getty Images

 ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジが、米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者の独占インタビューに応じた。

 現地5月30日から6月1日にかけて、2024年ワールドシリーズの再戦となるロサンゼルス・ドジャースとの3連戦が行なわれ、ヤンキースは1勝2敗でシリーズを終えた。全米中継された注目カードを戦い終えたジャッジは、"取材の嵐"にも「にこやかに」対応した。

「ヤンキースのキャプテンとしての仕事の一部だ」とジャッジはナイチンゲール記者に語った。「この負担と消耗をほかの誰かではなく、自分が引き受けたい。このスポーツに少し携わってきたから、対処する方法は分かっているよ」。

 真摯にメディアに向き合うジャッジは、「ヤンキースファン以外の人にも、きちんと話すようにしている。この球団がどれだけ特別なのか、野球ファンの前でプレーできることが、どれだけ特別なことなのか伝えるためにね」と続けた。

「ヤンキースのファンは毎晩、最高のパフォーマンスを要求し、期待している。対戦相手がどのチームでも関係ない。フィールドで勝利すること、毎打席でヒットを打つことをファンは期待している。これがヤンキースでプレーしたいと思った理由だ。毎試合、あの期待感を受けて、集中力を保ち続けないといけない。他に類を見ない経験だね。ヤンキースがどれほど特別なのか。これに匹敵するのは、世界中にもないだろう」

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 ヤンキースでプレーする意義を説いたジャッジは、ひとつのエピソードを明かした。身長201センチ、体重128キロの巨漢は、いつ、どんな場所でも目立ってしまう。5月12~14日に敵地で行なわれたシアトル・マリナーズ戦の際、シアトルのコーヒーショップでコーヒーを買おうとすると、何十人ものファンがカウンターにいたジャッジに押し寄せてきたというのだ。

「もっと身長が低かったらね。180センチくらいだったら、もう少し紛れられたと思う。ヤンキースのキャップを深くかぶれば、ばれないんだろうけど」と笑ったジャッジは、「問題はこの身長だ。こんな目立つ身体だから、まずバスケットボールの選手だと思われるんだ。そして、その後に気付かれる」と話を続けた。

「だから遠征時は、あまりホテルから出ないんだ。街の散策は引退した後に、ゆっくり見て回ればいい。でも、ヤンキースの一員としてプレーしている以上、こんなことは当然だ。スポーツ界最大のフランチャイズだからね。どんな場所でも認知されてしまう。でも、その分、応援もしてもらえるんだ」

 伝統のヤンキースのキャプテンとしての自覚が、ナイチンゲール記者との会話から十分にうかがえた。

構成●THE DIGEST編集部

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