圧倒的な存在感と茶目っ気でスタンドを大いに盛り上げた。

　６月３日、京セラドーム大阪で開催されたプロ野球のオリックスバファローズvs広島東洋カープ戦の始球式（セレモニアルピッチ）に登場したのは、大相撲の宇良関だ。この日から始まったセ・パ交流戦で、パ・リーグと大相撲の珍しいコラボが実現。特別始球式の大役を担ったのが、地元大阪（寝屋川市）出身の人気力士だった。
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　演出も凝りに凝っていた。体重139キロを誇る宇良が淡い藤色の着物姿で姿を現わすと、なんと大相撲さながらの太鼓の音が鳴り響く。さらに、マウンドに上がった宇良をコールしたのは本物の大相撲の呼び出し。「ピッチャー～、う～ら～、う～ら～」とお馴染みのトーンを繰り出せば、バッター役の来田涼斗、キャッチャー役の元謙太まで呼び出す細やかさもみせた。
  　そして宇良が大きく振りかぶって投じた一球は――。打者・来田の背中を通り抜けるワンバウンド投球となってしまったが、それでもスタンドからは大歓声が上がった。

　SNS上ではファンからの書き込みが殺到。「すげぇ迫力だったな！」「ガッツポーズしてて可愛かった」「笑顔に癒されたよ」「うらちゃん、着物で投げたん!?」「今日イチの声援だったかも」「良きコラボでしたな」「重夫さんの呼出も素晴らしかった」「お相撲さんこういうとこ来ても華やか」「めっちゃ最高な演出でした」などなど、小さくない反響を呼んだ。

構成●THE DIGEST編集部
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