現地６月16日に行なわれるサンディエゴ・パドレス戦で、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が投手復帰する。数多くの米メディアが、大谷の突然のマウンド復帰に驚きと期待込めた前向きの記事を出すなか、真逆の反応を示したのが対戦相手パドレスの専門メディア『Friars on Base』だった。

「ドジャースは意図的にパドレスを狙ってきた。典型的なドジャースのやり方だ」

　ドジャースとパドレスは同じナ・リーグ西地区のライバル同士。大谷はそんな宿敵との４連戦の初戦に先発登板する。同メディアは、「野球界で最も愛されている主人公、大谷はここ２年近く（エンジェルス時代の2023年８月23日、レッズ戦が最後）メジャーの試合に登板していない。ついにドジャースでの投手デビューを迎えることになったが、相手はパドレスとなった。当然ながら、そうなるのだろう」とドジャースの決断に悲痛の声を挙げた。

　パドレスはドジャース戦、アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦と２カード連続で１勝２敗と負け越し。ナ・リーグ西地区首位のドジャースに３ゲーム差の３位に位置している。

【動画】エンジェルス時代の23年７月、二刀流の大谷がパドレス戦に先発！
  「大谷のマウンド復帰の相手は、打線が苦戦中のパドレスとなった。ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、佐々木朗希、トニー・ゴンソリンが負傷者リスト入りしているなか、サンディエゴのファンはドジャース投手陣を叩きのめすパドレスの姿を期待していた。ところがマウンドに上がるのは、３度のMVPを受賞した大谷だ。この状況は、パドレスにとって痛手になるだろう」

　大谷と突然の対決となったパドレスは、過去に大谷に黒星をつけている。「投手大谷とパドレスの対戦は過去に１度だけ（エンジェルス時代の23年７月４日）。７安打で５点を奪ったパドレスが大谷に黒星を付けた」と過去の勝利を記した。

　この試合に「３番・投手兼DH」で出場した大谷は５回、被安打７、４四球、５奪三振、５失点でマウンドを降りている。打者としてはパドレスの先発ジョー・マスグローブを相手に、三振、左飛、一ゴロの３打数無安打だった。

　そして今回、二刀流復活の第一歩として投手復帰する大谷は、はたしてどのような投球を見せるのか。対するパドレス打線は大谷に対して、どんな打撃を見せるのか。注目の同地区ライバル対決は日本時間17日11時10分、投手大谷の投球で幕を開ける。

構成●THE DIGEST編集部

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