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「野球より自分は大きくない」球団と確執の末に電撃放出…レ軍レジェンドがデバースへ送る魂のメッセージ!

THE DIGEST編集部

2025.06.17

現地15日、ジャイアンツへ電撃トレードされたデバース。(C)Getty Images

 現地15日(日本時間16日)、ボストン・レッドソックスのスター、ラファエル・デバースがサンフランシスコ・ジャイアンツへ電撃トレードされた。球団との間でポジションを巡る確執が表面化していた彼にとって、この突然のトレードは、両者の関係に終止符を打つ結果となった。
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 米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は、このトレードを巡る一連の問題についての記事で、レッドソックスのレジェンド、デビッド・オルティーズ氏の見解を紹介している。

「私もレッドソックスで長くプレーし、困難な時期を経験した。でも、物事を内に収めるだけの成熟さがあった。どんなに仲の良い家族、兄弟の間でも、問題は起こる。そういう時は、問題を解決して前に進むだけの大人の対応が必要だ」。オルティーズ氏はデバースの行動にそう苦言を呈した。
 
 また、オルティーズ氏は「でも、選手のプライドってやつが、時に邪魔をするんだ。俺はたくさんの選手でそれを見てきた。サミー・ソーサ、アレックス・ロドリゲス、マニー・ラミレス、挙げればきりがない。そして結局、最後には自分が間違ってたって気づくんだ。成熟すれば、分かるようになる」と、かつてのスター選手も同様の過ちを犯してきたことを指摘した。

 さらに同氏は「これは、野球より自分の方が大きいと思ってしまう若い選手たちへのメッセージだ。デバースがそうだったと言ってるわけじゃない。彼は謙虚で、いい子だ。ただ、若くて未熟だと、そういうことに気づけなかったりする」とも述べ、若い世代への警鐘を鳴らした。

 こうして確執は「トレード」という形で幕を下ろした。デバースはジャイアンツで新たなキャリアをスタートさせる。新天地でどのような活躍を見せるのか、今後の動向に注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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