現地６月19日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が本拠地でのサンディエゴ・パドレス戦に１番・指名打者で先発出場。試合はドジャースが３対５で敗れたが、９回に死球を受けた直後の大谷の振る舞いが大きな注目を集めている。
【動画】「出てこなくていい！」死球直後、大谷翔平が両軍をなだめた大人の対応の一部始終

　２対５で迎えた９回２死三塁、大谷の第５打席でアクシデントが襲った。パドレスの守護神ロベルト・スアレスが投じた100マイル（約160キロ）のフォーシームが大谷の右肩付近に直撃。９回表に両軍が入り乱れる乱闘騒ぎが起き「警告試合」となっていたため、スアレスは主審から退場を命じられた。

　痛みに顔を歪める大谷。ドジャースベンチは自軍のスター選手への報復と受け取り、怒りで再びベンチから飛び出さんとした時だ。死球を当てられた直後、大谷がベンチに向かって「大丈夫だ。出てこなくていい」と言わんばかりに左手で制し、一塁に歩き出した。

　これだけではない。大谷はそのあと、パドレスのベンチに歩み寄り、笑顔を浮かべて何かを話しかけるシーンも。そして塁上では相手一塁手のルイス・アラエスと笑顔で会話し、握手する場面があった。
  　大谷の大人な対応にはドジャースOBも早速反応。カリフォルニア州に拠点を置く地元放送局『Sports Net LA』で解説を務めているジェリー・ヘアストンJr.氏は大谷のジェスチャーを自身のXに投稿。大谷の振る舞いに感心していた。

　同局でこの試合の解説を務めていた同じくOBのエリック・キャロス氏は「この男は完全に別のレベルにいる。現実離れしている」と、大谷の行動力に感嘆。1992年にナ・リーグ新人王を受賞しているレジェンドは「私はメジャーリーグを今までたくさん試合を見てきたが、こんな光景は見たことがない」と言いながら、「ショウヘイに腹を立てることもできないよ」と絶賛の言葉を続けた。

　MLBの公式Xには「パドレスとドジャースの間に起きた激しい乱打戦の最後にオオタニが仲裁役を務めた」と綴っており、球界を代表するスーパースターの振る舞いは多方面で関心を集めている。

構成●THE DIGEST編集部

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