現地６月19日、ロサンゼルス・ドジャースはサンディエゴ・パドレスと本拠地ドジャー・スタジアムで対戦し、３-５と敗戦。この一戦に中５日で先発した山本由伸は、6回1/3を投げて１本塁打を含む被安打７で３失点を喫した。

【動画】山本由伸が投じたタティースJr.への３球目...本当にボール？
　２回にザンダー・ボガーツにソロホームランを打たれて先制を許した山本は、5回にも犠牲フライで追加点を奪われる。7回に２者連続でツーベースヒットを打たれて３点目を失い、マウンドを降りた。
  　一方で、３回にフェルナンド・タティースJr.に投じた一球への判定が注目を集めている。それまで2者連続で３球三振に抑え、タティースJr.も2球で追い込むと3球目も真ん中高めのストレートが決まったかに思われたが、球審の判定はボール。これには場内からブーイングが起こった。米誌『Sports Illustrated』によれば「イマキュレートイニング」と称される３者連続三球三振は、MLBで過去116回記録されているが、326回記録されているノーヒットノーランよりずっと少ない。日本人初ともなる“偉業”が潰えた一球となった。

　米メディア『TOTAL PRO SPORT』も「ドジャースファン、山本由伸の完璧なイニングを誤審した審判に激怒」と題した記事の中で、「山本由伸が投げた時速96マイルの速球は明らかにストライクだった。この誤審はドジャースファンの怒りを買っており、2010年にアルマンド・ガララーガがパーフェクトゲームを誤審した悪名高い事件を彷彿とさせる」と綴りつつ、ネット上でのファンの声を紹介。「これはアルマンド・ガララーガのパーフェクトゲームの誤審よりもひどい」「バカげている」「審判ショーへようこそ」「ロボット審判の必要性は日に日に高まっている」などと非難する投稿を次々と引用した。

　また、記事の中では山本についても言及。５奪三振を記録するものの、今季6敗目を喫した日本人投手に関して「現在のドジャースで最高の投手だ。6勝5敗、防御率2.76という素晴らしい成績を残している。チームにとって絶好調で、重要な試合での勝利に貢献してきた。しかし、最近の登板はそれほど素晴らしいものではなかった」と評している。

構成●THE DIGEST編集部
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