なかなか見られない幕切れにスタジアムもネット上も騒然とした。

　６月28日、バンテリンドームで開催された中日ドラゴンズvs広島東洋カープの一戦。１対２で１点を追う中日は９回裏の最後の攻撃を迎え、２死一、三塁のチャンスを作る。広島のマウンドはハーン、打席には中日の山本。カウント２－２から中日の井上監督が選択したのは、まさかのダブルスチールだった。
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　一塁走者の上林が一、二塁間でつまずいたふりをしてバッテリーの動揺を誘い、ボークを引き出す狙いの奇襲だったが...。ハーンは捕手・石原の呼びかけに即応すると、素早く外して完璧なコースの送球。三塁走者の尾田はヘッドスライディングを試みるもタッチアウトとなり、ゲームは唐突に終焉を迎えた。
  　井上監督はすぐさまリプレー検証を要求し、コリジョン（本塁での衝突を防止するルール）の可能性も審判に問うたが、判定は覆らなかった。かたや広島の新井監督はバッテリーの見事な対応をベタ褒め。「ふたりとも冷静に対応してくれた。（中日が）以前にもそういうプレーをしていたので、頭に入っていたんだと思う」とコメントした。

　ネット上ではさっそく特大の反響が寄せられた。「まさかすぎたわ！」「え？ 終わり？ってポカーンとなった」「本盗にあった怖い話」「ちょっと前にもあったな」「要はピッチャーのボークを誘ったんだよな」「これはハーンが冷静だったね」「ファミスタで走塁操作ミスった時のオレ？」「狙うにしてもそのタイミングでやる？」「奇襲なのかこれ笑」「キャッチャー打撃妨害にならなかったの？」などなど、さまざまな意見が飛び交っていた。

構成●THE DIGEST編集部
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