MLB

ドジャース佐々木朗希、投球強度上げた“最新姿”にLAは復帰期待も...一部米メディアは懐疑的「順調に進んでいるが...」

THE DIGEST編集部

2025.07.03

右肩インピンジメント症候群でIL入りしている佐々木。復活に向け前進しているようだが…。(C)Getty Images

 日本の剛腕ルーキーに懐疑的な視線は尽きない。今シーズン、鳴り物入りで名門ロサンゼルス・ドジャースに入団した佐々木朗希である。

【動画】佐々木朗希が復活に前進? LA記者が独占した強度の強い練習映像

 現地5月3日のアトランタ・ブレーブス戦で5回6安打3失点で念願のメジャー初勝利を掴んだ佐々木。しかし、プロ入り初の中5日で先発した同9日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦では1イニング2被弾を浴びるなど、メジャー自己ワースト5失点でKO。しかも平均球速は94.8マイル(152.5キロ)と160キロ超えの豪速球が鳴りを潜め、NPB時代を含めて初の"三振ゼロ"と精彩を欠いた。

 のちに右肩の「インピンジメント症候群」と診断され、15日間の負傷者リスト(IL)に入った右腕は5月下旬までノースロー調整。その後、6月20日に球団は60日間のILに移行したと発表した。

 今季中の復帰が不透明になると、デーブ・ロバーツ監督は「今シーズンについては、彼なしでやっていく心構えでいるべきだと思う」と復帰が難しいと示唆。早くもメジャー1年目終了の可能性が浮上している。

 そんな注目度が高い日本人右腕の最新動向を専門メディア『Dodger Blue』が独占キャッチしている。同メディアは球場スタンドから佐々木が少し強度を上げて投球練習している映像を公式Xに投稿。文面には「前回よりも少し激しく投球しているようだ」と綴り、マウンド復帰に向けて前進している様子をレポートした。

 別メディアのドジャース番記者ヴァレンティーナ・マルティネス氏の情報によると、佐々木がここに来て先発ローテに復帰する可能性が高まっているという。ロバーツ監督によれば、故障者リスト入りして2か月近く経ったが「非常に良い状態」だとコメント。「復帰時期は未定だが、今シーズン中にこの日本人ルーキーが先発ローテーションに復帰する姿が見られるかもしれない」とマルティネス氏は前向きだ。
 
 だが一方で、佐々木のメジャー復帰に疑念を抱くメディアは少なくない。米スポーツ雑誌『Sports Illustrated』のウェブ版は「ロウキ・ササキは痛みもなく、順調に進んでいるということだが、ロバーツ監督は、彼がいつマウンドに上がるかはまだ分からない」と報じており、日本人右腕の復帰を巡る動きについて否定的な意見をこう綴っている。

「ササキのメジャー1年目は、ここまで多くの人々が期待したような華々しいものではない。8試合に登板して1勝1敗、防御率4.72、34.1イニングで24奪三振という成績は若き日本人投手にとって波乱に満ちたスタートとなっている。ササキは右肩の負傷で出場機会を失っており、ドジャースにとって大きな痛手であることは間違いない。ロバーツ監督は懸念を隠さず、チームは彼"抜き"のシーズンに備えなければならない」

 現時点では復帰の見通しが立っていない佐々木。日米で大きな期待を集めている令和の怪物が、再びマウンドに上がる日はいつになるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【記事】LA記者が気付いたエース山本由伸の奮投「3.9」 チーム最多8勝、リーグ3位の防御率2.51に感服

【記事】大谷翔平の第30号アーチの"異常性"を米記者が指摘「時速187.1キロ、打ち出し角度42度」は前代未聞の異次元スタッツ
NEXT
PAGE
【動画】佐々木朗希が復活に前進? LA記者が独占した強度の強い練習映像