MLBトレード期限が近づくにつれ、若き剛腕を巡る話題が米国内各メディアを賑わせている。

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　ナ・リーグ中地区最下位に沈むピッツバーク・パイレーツのポール・スキーンズはこれまで、メジャー上位球団からの関心が伝えられてきたが、トレード移籍の可能性は低いと見込まれている。米放送局『ESPN』のデイビッド・シェーンフィールド記者も、７月８日配信の記事の中で、スキーンズが契約を残していることなどから、「トレード市場には出てこないだろう」と綴っている。
 
　しかし一方では、トレード期限までにプレーオフ進出が有力視される球団からのオファーもあり得ると予想。先発投手陣の故障に悩まされているロサンゼルス・ドジャースもその中のひとつであると論じており、スキーンズとの交換要員候補の名を列挙している。

　シェーンフィールド氏は、ダルトン・ラッシング、エメット・シーハンらに加え、ホスエ・デポーラ、ジャクソン・フェリスといった若手選手も交換要員に挙げ、「ドジャースは先発陣に故障者が多いことから、スキーンズは理想的な補強になる可能性がある」と主張。

　さらに、交換要員候補には佐々木朗希の名前も挙がっており、「もっとも、パイレーツ側はロウキ・ササキを要求するかもしれず、それがドジャースにとっての交渉決裂の決定打となる可能性もある」などとも見通している。

　シェーンフィールド氏によるこれらの提言が伝えられると、現地メディア『The Sporting News』も反応。「もちろん、スキーンズはササキよりも優れた投手と考えられている。だが、それに加えて日本のスター選手まで差し出すとなると、さすがに対価が大きすぎる」と訴える。

　スキーンズと日本人右腕によるトレードに難色を示す同メディアだが、「それでも、『地球上で最高の投手』を獲得しようとするなら、それだけの犠牲は当然のように必要になる」などと訴え、球界屈指のスター軍団であるドジャースに対し、「彼らには潤沢な資金があり、他のポジションに穴が開いてもすぐに埋めることが可能だ」と指摘。

　その上で同メディアは、「スキーンズは、将来のチームの柱となる存在。もし彼が市場に出てくることがあれば、ドジャースはあらゆる手を尽くして獲得に動くべきだ」と進言している。

　想像力を膨らませた議論が繰り広げられる現地メディアや識者によるトレードトピック。期限までのおよそ３週間、さらに話題は盛り上がりを見せることになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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