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ドジャース右腕、今シーズン限りで退団濃厚「チームが引き留める可能性は、ほとんどない」地元メディア予見

THE DIGEST編集部

2025.07.17

今シーズン限りでFAになるメイ。地元メディアはドジャースが引き留めないと予想している。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースの右腕ダスティン・メイが、今シーズン限りで退団するかもしれない。ドジャース専門メディア『Dodgers Way』が現地7月16日の記事で報じた。

 右肘屈筋腱の手術や急性食道破裂もあり、約2年ぶりの復帰となった今シーズン。メイは開幕から好調だった。「最初の3試合で17イニングを投げて防御率1.06。長年、怪我と戦ってきたメイにとって、待ち望んでいた成果だ」と同メディアも称えた。

「しかし、最近は調子を落としている。直近7試合の先発で防御率は6.05。制球力も不安定で、5月に8だった四球数は、6月には15に急増。三振数も36から17に減少している(先発登板は5月、6月とも5試合)」

 現地7月11日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦では大炎上した。4回2/3、85球、被安打5、被本塁打2、4四球で7失点。試合後にデーブ・ロバーツ監督がメイをブルペンに回す可能性を口にしたほどだった。

 ドジャース先発陣は、負傷者リスト入りしていたタイラー・グラスノーが復帰済み。ブレイク・スネルも復帰が秒読み段階で、こうした状況もメイにとって逆風になっている。さらにメイの契約は今シーズンまで。シーズン終了後にフリーエージェントになる立場だ。

「メイとドジャースの契約は今シーズン終了まで。キャリアで初めて怪我なく過ごしている今シーズン、実力を継続して証明することができていない。つまり、後半戦の登板で結果を出さない限り、ドジャースが引き留める可能性はほとんどないだろう」

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 先発でもブルペン起用でも、27歳のメイにとって今後の登板が大きな意味を持ちそうだ。

「先発で活躍するのか、ブルペン投手として居場所を見つけるのか。2026年のロースターにいないであろうメイがFA市場で自分を売り込むにも、残りの試合が大事になってくる」

 前半戦は17度の先発で5勝6敗、防御率4.96。はたして後半戦はどのような結果を残すのか。キャリアの転換期になりうるメイの後半戦に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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