9回を終わって6対6。延長戦の代わりに導入された史上初の「スイングオフ(本塁打競争)」が大盛況だった米オールスターを巡って、サンディエゴ・パドレスのファンが怒りを内に秘めているようだ。
米メディア『FanSided』のザカリー・ロットマン記者は現地7月16日、「パドレスのファンが、オールスターでのデーブ・ロバーツ監督(ドジャース)に怒りを覚えるだけの十分な理由がある」と報じた。
「ドジャースとパドレスは互いに嫌悪し、そのライバル関係は日に日に激化しているように感じる。両チームは1か月前(6月16~19日)の4連戦で激しい戦い――死球の応戦、乱闘騒動、選手と監督の出場停止処分――を演じた。そしてオールスターで新たにパドレスファンがロバーツ監督とドジャースに怒りを覚える新たな理由が見つかった」
ロットマン記者の指摘はこうだ。
「ナ・リーグを率いるロバーツ監督は、過重労働のパドレスのリリーフ投手3人を含む全投手を起用した。オールスター出場は選手にとって名誉だが、指揮官の意図とは異なり、パドレスファンはそう受け止めていない。ロバーツ監督はパドレスの3投手、ジェイソン・アダム、エイドリアン・モレホン、ロベルト・スアレスを起用した一方、ドジャースの選手は、クレイトン・カーショウを6球・2アウトで交代させた。山本由伸は出場せず、フレディ・フリーマンはスタメン出場した打者で唯一、1打席だけで交代した」
パドレスのアダムは、カーショウの後を継いで2回2死から登板し、打者ひとりに6球で三振を奪って交代。モレホンは7回からマウンドに上がり、打者2人に対して7球を投げて2失点した。スアレスは9回に登場し、打者3人に10球を投げて2点を許している。
「パドレスのブルペンは他の追随を許さないほど優秀だ。前半戦終了時点で、ブルペン防御率(3.20)はメジャー2位、ブルペンfWAR(5.0)も2位タイ。アダムとモレホンは47試合に登板し、スアレスは43試合に出場している。このリリーフ3投手は、いずれも年間70試合登板のペースだ。24年シーズン、この数字に到達したリリーフ投手はわずか23人しかいない」
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「それにもかかわらず、ロバーツ監督はパドレスの3投手を起用した。3投手の負荷を考えると、計4失点した理由も容易に想像できる。もしロバーツ監督がドジャースの選手を同じように起用していたら、パドレスファンは何も気にしなかっただろう。しかし、現実はそうではなかった。ロバーツ監督の起用法はパドレス選手の疲労に関心がないように見えた」
このように理由を示したロットマン記者は、「パドレスファンが望んでいるのは、後半戦が始まるまでの2日間、オールスターに登板した3投手が十分な休養をとることだ」と記載。さらに「ナ・リーグ西地区でパドレスがドジャースを倒すことができれば、ロバーツ監督へのリベンジになるだろう」と記事をまとめている。
ドジャースとパドレスの対決は、8月に計6試合が組まれている(15~17日、22~24日)。前半戦を終えてナ・リーグ西地区首位はドジャースで、パドレスは5.5ゲーム差の2位。死球の応酬で乱闘騒ぎに発展した6月の試合のように、激しい試合になりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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米メディア『FanSided』のザカリー・ロットマン記者は現地7月16日、「パドレスのファンが、オールスターでのデーブ・ロバーツ監督(ドジャース)に怒りを覚えるだけの十分な理由がある」と報じた。
「ドジャースとパドレスは互いに嫌悪し、そのライバル関係は日に日に激化しているように感じる。両チームは1か月前(6月16~19日)の4連戦で激しい戦い――死球の応戦、乱闘騒動、選手と監督の出場停止処分――を演じた。そしてオールスターで新たにパドレスファンがロバーツ監督とドジャースに怒りを覚える新たな理由が見つかった」
ロットマン記者の指摘はこうだ。
「ナ・リーグを率いるロバーツ監督は、過重労働のパドレスのリリーフ投手3人を含む全投手を起用した。オールスター出場は選手にとって名誉だが、指揮官の意図とは異なり、パドレスファンはそう受け止めていない。ロバーツ監督はパドレスの3投手、ジェイソン・アダム、エイドリアン・モレホン、ロベルト・スアレスを起用した一方、ドジャースの選手は、クレイトン・カーショウを6球・2アウトで交代させた。山本由伸は出場せず、フレディ・フリーマンはスタメン出場した打者で唯一、1打席だけで交代した」
パドレスのアダムは、カーショウの後を継いで2回2死から登板し、打者ひとりに6球で三振を奪って交代。モレホンは7回からマウンドに上がり、打者2人に対して7球を投げて2失点した。スアレスは9回に登場し、打者3人に10球を投げて2点を許している。
「パドレスのブルペンは他の追随を許さないほど優秀だ。前半戦終了時点で、ブルペン防御率(3.20)はメジャー2位、ブルペンfWAR(5.0)も2位タイ。アダムとモレホンは47試合に登板し、スアレスは43試合に出場している。このリリーフ3投手は、いずれも年間70試合登板のペースだ。24年シーズン、この数字に到達したリリーフ投手はわずか23人しかいない」
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「それにもかかわらず、ロバーツ監督はパドレスの3投手を起用した。3投手の負荷を考えると、計4失点した理由も容易に想像できる。もしロバーツ監督がドジャースの選手を同じように起用していたら、パドレスファンは何も気にしなかっただろう。しかし、現実はそうではなかった。ロバーツ監督の起用法はパドレス選手の疲労に関心がないように見えた」
このように理由を示したロットマン記者は、「パドレスファンが望んでいるのは、後半戦が始まるまでの2日間、オールスターに登板した3投手が十分な休養をとることだ」と記載。さらに「ナ・リーグ西地区でパドレスがドジャースを倒すことができれば、ロバーツ監督へのリベンジになるだろう」と記事をまとめている。
ドジャースとパドレスの対決は、8月に計6試合が組まれている(15~17日、22~24日)。前半戦を終えてナ・リーグ西地区首位はドジャースで、パドレスは5.5ゲーム差の2位。死球の応酬で乱闘騒ぎに発展した6月の試合のように、激しい試合になりそうだ。
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