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MLB投球分析家が気付いた投手・大谷翔平の進化 「エグすぎる!」と絶賛した極上のスイーパー

THE DIGEST編集部

2025.07.22

今季6度目の登板だった大谷。3回を投げ4安打1失点だった。(C)Getty Images

今季6度目の登板だった大谷。3回を投げ4安打1失点だった。(C)Getty Images

 大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)が現地7月21日、本拠地でのミネソタ・ツインズ戦に2番・投手兼指名打者でスタメン出場。投げては復帰後最多となる46球を投げ、3回4安打1失点。打っては初回に3試合連発となる35号逆転2ランを放ち、チームの連敗ストップに貢献した。

【動画】「エグい曲がりだ!」大谷翔平が投じた“魔球”スイーパーの威力

 初回、先頭打者に一発を浴びた大谷。先月17日のサンディエゴ・パドレス戦以来となる失点を喫し、首をひねった。いきなり先制パンチを食らったが、そのあと後続を一ライナー、空振り三振に斬って取って2アウト。4番のライアン・ジェファーズには内野安打を許したが、続くコディ・クレメンスを3球連続ストレートで追い込むと、最後は内角高め159キロの直球で空振り三振を奪った。

 その裏、大谷は自らのバットで豪快にバックスクリーンに運ぶホームランで勝ち越しに成功。2回以降は毎回ヒットを浴びるも要所で締めた大谷は予定の3イニングを投げ切り、ソロ本塁打の1点だけに抑えた。

 試合後、大谷は地元放送局『Sports Net LA』のインタビューの中で初回のホームランについて、「ムーキー(・ベッツ)がいい形で出てくれたので、つなげればいいなという思いで打席に入った。結果的にホームランになったので良かった」とうなずいた。

 一方、この日のピッチングに関しては「全体的に見たら、今日はあまり良くない出来だった」と辛口めだったが、「その中でも良い悪いがあると思うので、それを次につなげたい」と振り返り、課題と向き合った。

 確かにこの日はスライダーの制球や精度に対して首をひねる場面が度々あった。そのため、3回はスプリットを多投。イニングを重ねるごとに自らのコマンドの状態を察知し、軌道修正を図った大谷は最少失点で切り抜けた。
 
 登板機会を重ねるごとにみえる「投手・大谷」の進化には米識者も驚嘆している。米投球分析家のロブ・フリードマン氏は初回に3番トレバー・ラーナックから三振を奪ったスイーパーに注目。内角から膝下へ急激に曲がった軌道を「エグすぎる83マイルのバックフットスイーパーだ!」と唸り声を上げ、即座に自身のXに該当シーンを投稿。それほど衝撃が走る極上の魔球だった。

 MLB公式サイトによると、初回に被弾するも本塁打を打ったのは1979年のランディ・ラーチ(フィラデルフィア・フィリーズ)以来、46年ぶり史上3人目。唯一無二の二刀流戦士は、投げて打ってメジャーの歴史にまた一つ快挙を刻んだ。

構成●THE DIGEST編集部

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