本塁打を量産する偉才に“警戒モード”だ。

　現地７月23日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は、本拠地ドジャー・スタジアムで行なわれたミネソタ・ツインズ戦に「２番・DH」として先発出場し、初回に先制の37号ソロをマークするなど、４打数１安打１打点、１四球２得点と活躍。４対３の逆転サヨナラ勝ちを収めた同試合の終盤には、ツインズ側の采配が話題となっている。

【動画】大谷翔平が申告敬遠で歩かされるも...フリーマンのタイムリーヒットでドジャースがサヨナラ勝ち！ 　ドジャースが１点を追う９回裏の２死一塁という場面だ。初回に先制ソロを放ち、本塁打ランキングで再びナ・リーグ単独トップに浮上した大谷が第５打席を迎えると、日本人スターとの勝負を避けたいツインズベンチは、申告敬遠を選択。ドジャー・スタジアムの観客から大ブーイングが飛び、場内が異様な雰囲気に包まれた。

　試合後、ツインズを率いるロッコ・バルデリ監督は、報道陣の取材に対応。球団公式が会見映像を公開しており、そのなかで指揮官は、「非常に稀なケースの一つ。たぶん５年か10年に一度しか巡ってこない」「同点の走者を一塁に置き、球界最高の打者（大谷）が打席に立つ。後ろに代走の（エステリー・）ルイーズが控えていた」と状況を整理しながら振り返っている。

　さらに動画内では、「私にとっての正しい答えがルイーズと勝負し、彼を打ち取ることだった。私たちは勝つためにプレーしている。決断を恐れない」と力強く続けたバルデリ監督。「（５番手グリフィン・）ジャックスも球界最高の救援投手の一人だ」と味方への厚い信頼を口にし、「不本意な結果だが、これはものすごい試合だ」とゲーム全体を評価していた。

　米球界で特異な存在感を放つ大谷。現地７月19日のミルウォーキー・ブルワーズ戦から５試合連続で本塁打を記録しており、その勢いは留まるところを知らない。

構成●THE DIGEST編集部

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