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「一生忘れることのできない日」に始まり「死んでもいいと思う瞬間」を迎えるまで【イチローの軌跡をたどる「51」の言葉:モーメント編 Vol.1】

藤原彬

2020.03.22

「ずっと恐怖との戦いだった」
(2008年9月17日/8年連続でシーズン200安打を達成して「できないかもしれない」恐怖との戦いだったと胸中を語る)

「解放されました。人との戦い、争いに終わりを迎えることができた」
(2009年9月13日/シーズン200安打をメジャー最長記録となる9年まで伸ばしても「見えた景色なんてない」)

「チームメイトが皆、祝福してくれて。喜んでいいんだなって思いましたね」
(2010年9月23日/10年連続シーズン200安打の快挙にも、個人的な目標を批判された「トラウマ」を思い出して)

「なぜか晴れやかですね」
(2011年9月28日/シーズン200安打を逃しながら記録に区切りがついて「続けることに追われることがなくなった」)
 
「環境を変えて刺激を求めたいという、強い思いが芽生えてきました。できるだけ早くチームを去ることが、チームにとっても自分にとっても良いのではないかという決断に至りました」
(2012年7月23日/ヤンキースへのトレード移籍が決まり、会見で心中を語る)

「4000のヒットを打つには、僕の数字で言うと8000回以上は悔しい思いをしている。その悔しさと常に、向き合ってきたことの事実はあるので、誇れるとしたらそこじゃないかと思います」
(2013年8月21日/日米で放った安打が通算4000本に達して)

「2度とピッチャーの悪口は言わないって誓いました」
(2015年10月4日/プロで投手デビューを果たし、1回1失点で最速89マイルを計測)

「僕以外の人たちが喜んでくれることが、今の僕にとって何より大事と再認識した瞬間でした」
(2016年8月7日/メジャー通算3000安打を達成して「この先は感情を少しだけ見せられたら」)

「あんなものを見せられたら、後悔などあろうはずがありません」
(2019年3月21日/プロ最後の試合を終え、ファンからの「イチロー」コールに場内一周で応えた時間を「死んでもいいと思う瞬間」と表現)

文●藤原彬
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。
 
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