投手陣は先発二枚看板が強力。今中は甲子園出場こそないが、大阪桐蔭出身者で最初にプロで成功した選手。1993年には沢村賞も受賞しており、プロでの実績は藤浪以上だ。2人とは対照的な技巧派左腕の岩田も、2ケタ勝利こそ1度のみだが、防御率ベスト10入りは3度と実績は十分だ。
だが、4番手以降はやや手薄となる。リリーフには、ロッテや楽天で便利屋として活躍した川井をまず選出。藤浪や森と12年甲子園春夏連覇を果たした澤田は、中継ぎとして18年には47試合に登板して防御率2.54の好成績を残した。選外とはなったが、他には05年に阪神のリーグ優勝に貢献した桟原将司がいる。平田とともに05年夏の甲子園を席巻した辻内崇伸は、プロでは故障もあって一軍出場なしに終わったのが残念だ。
平成に入ってから台頭した新興勢力ということもあり、すでに確固たる実績を築いている選手と、これからが楽しみな若手が混在するチームとなった。選外となった中にも根尾らプロスペクトがまだ控えており、5年後、10年後には陣容が大きく変わっているかもしれない。有力な投手が台頭すれば、さらに厚みが増すだろう。現在でも錚々たるメンバーがそろっているのに、この上さらに強くなるのかと思うと、今からワクワクが止まらない。
文●筒居一孝(スラッガー編集部)
【NPB AWARDS 2019】MVPはセ・リーグ坂本勇人&パ・リーグ森友哉に決定!ともに初受賞!
だが、4番手以降はやや手薄となる。リリーフには、ロッテや楽天で便利屋として活躍した川井をまず選出。藤浪や森と12年甲子園春夏連覇を果たした澤田は、中継ぎとして18年には47試合に登板して防御率2.54の好成績を残した。選外とはなったが、他には05年に阪神のリーグ優勝に貢献した桟原将司がいる。平田とともに05年夏の甲子園を席巻した辻内崇伸は、プロでは故障もあって一軍出場なしに終わったのが残念だ。
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