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プロ野球

【セ・リーグ6球団のニューカマー】11年目の堂林翔太がついに開花!ヤクルトは投打に選手が覚醒して躍進

氏原英明

2020.07.22

 さて、DeNAは昨季まで主砲だった筒香嘉智がレイズへ移籍。空席となった左翼は、新キャプテンの佐野恵太が見事奪取。ここまで本塁打は1本も出ていないが、打率.357を残して期待に応えている。

 また、残りの外野を埋めるのはオースティンと神里和毅と思われたが、梶谷隆幸が昨年までの不振から復活し、開幕から1番センターの定位置を、誰にも譲ることなく務め続けている。17年の日本シリーズ進出に貢献したチームの看板選手は、ここまで打率.306、3本塁打と見事な再ブレイクを見せている。

 そして広島は、なんといっても堂林翔太だ。09年夏の甲子園で中京大中京高の優勝に大きく貢献し、ドラフト2位で入団。端正な顔立ちから「プリンス」と呼ばれたが、12年に全試合出場を果たした後は徐々に出場機会が減少。カープファンの期待を裏切り続けてきたが、今季ついにブレイクを果たした。

 打率・出塁率・OPSはすべてリーグトップに君臨。7月17日からの対ヤクルト3連戦では、主砲・鈴木誠也の前を打つ3番に抜擢され、初戦で4安打、3連戦合計7安打と大暴れした。
 
 現在、最下位に沈む中日は、7月1日に支配下登録された外国人捕手アリエル・マルティネスが注目を浴びているが、木下拓哉や加藤匠馬らとの併用で、いまだ正捕手まではたどりついていない。主将の高橋周平が怪我で離脱し、開幕から不振の平田良介も右ヒジの故障で登録抹消。

 特に野手の方でどれだけレギュラーを脅かす選手が出てくるかが、今後のチームの浮沈にも影響してくるはずだ。高卒1年目の石川昂弥、岡林勇希を一軍に抜擢したが、そろそろ2年目の根尾昂のブレイクが見たいと感じている竜党も多いはずだ。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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