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プロ野球

ロッテ和田だけじゃない!華麗にダイヤモンドを駆け抜けた“走塁のスペシャリスト”たち

SLUGGER編集部

2020.08.19

▼今井譲二(元広島)
 中学時代には野球と陸上の“二刀流”で活躍。中央大時代に受けた広島の入団テストで見せた50メートル走5秒6の俊足が評価されて79年にドラフト外入団を果たした。プロ入り後は俊足と投手の癖を盗む技術で代走専門選手としての地位を確立し、84・86年にはそれぞれ2ケタ盗塁を記録。盗塁王を獲得したこともある俊足の高橋慶彦や正田耕三よりも盗塁成功率が高いという理由で、彼らの代走に起用されたことすらあった。広島には11年在籍して263試合に出場したが、打席数はわずかに31。自らのバットで出塁したのはわずか7回(通算5安打&2四球)ながら、62盗塁を記録した。

▼鈴木尚広(元巨人)
 巨人に20年間在籍し、代走では歴代最多の通算132盗塁を積み上げた韋駄天。プロ入り後しばらくは一軍出場がなかったが、チームに鈍足の強打者ばかりが揃っていた00年代初頭に貴重な俊足選手として台頭し、03~09年は規定打席未到達にもかかわらずいずれも盗塁数はチームトップだった。10年以降は外野の層が厚くなってレギュラー争いから脱落するも、“代走のスペシャリスト”として毎年2ケタ盗塁を記録。14年には通算200盗塁に到達するとともに、藤瀬を抜いて通算代走盗塁106の最多記録を樹立した。この活躍が評価されてMVP投票でも票が投じられ、翌15年にはオールスターにも出場した。
 
▼現役の“スペシャリスト”たち
 昨年、主に代走で25盗塁を決めた周東佑京(ソフトバンク)の活躍はまだ記憶に新しい。その俊足はプレミア12日本代表にも選ばれたほどで、4盗塁は大会最多だった。周東と同じ育成出身の佐野皓大(オリックス)は今季、これまでに決めた盗塁9個のうち、実に8個が代走でのものだ。また、今年8月6日の阪神戦でマウンドに上がったことでも話題となった増田大輝(巨人)も、本職は代走のスペシャリスト。昨年は代走中心でチームトップの15盗塁、今季もすでに10盗塁を決めている。思えばプロ野球史上、これほど多くの代走で活躍する選手が出現した例はなく、今は“走塁のスペシャリスト”全盛の時代と言えるかもしれない。

構成●SLUGGER編集部

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