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プロ野球

西武の内海哲也が完全復活に意欲「活躍できなければ最後、絶対にチャンスを掴む」〈SLUGGER〉

白鳥純一

2021.02.04

「先発投手陣が試合を作ることが、優勝に向けて重要。『最低6回以上は投げる』という意識でやれれば、中継ぎ投手陣や、抑えの増田に負担かけずにペナントを戦えると思う。2軍で成績を残した投手が1軍に上がっていますし、(2軍にいる若手投手は)しっかり練習して結果を残さないと、埋もれていってしまう。僕は2球団しか在籍していないですけど、ジャイアンツの時も同じでしたし、それはどこにいても変わらないと思う」と、投手陣への奮起を促した。

 2018年のシーズンオフに、巨人にFA移籍した炭谷銀仁朗の人的補償により、西武に移籍した内海だったが、左前腕筋腱の修復手術を受けた移籍1年目は、1軍登板ゼロ。怪我から復活した2020年シーズンは、9月2日のロッテ戦で、「1年越しでしたし、色々と苦労もあったので、プロ初勝利と同じくらい嬉しかった」という移籍後初勝利を掴んだ。
 
「(登板すると)勝ち負けはついてくるが、それよりも試合に臨む過程や、試合にどう望んだかが大事。勝っても負けても、自分が決めてやってきたことを続けるだけ。いつも通り変わらずにやりたい」と語る内海は、「毎年のように『活躍できなければ最後』だと思ってやっているが、今年はその想いが特に強い」という。

「身体も元気ですし、一生懸命言われたところでがむしゃらに投げるだけ。どこで一軍に呼んでいただけるかわかりませんが、怪我なくシーズンを通してやることが出来ればチャンスは出てくると思うので、それを絶対に掴むつもりでいます。でも、一番は怪我をせず、万全な状態を維持すること」

 最多勝2回のベテラン左腕は、自身の完全復活と、チームのパ・リーグ王座奪還を見据えている。

取材・文●白鳥純一(フリーライター)

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