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プロ野球

残すは小林誠司のみ…巨人の2013年ドラフト組は「トレード」&「人的補償」のオンパレード

THE DIGEST編集部

2021.03.03

大瀬良(左)、森(右)をはじめ13年ドラフトは今も大活躍している選手が少なくない。写真:田口有史(大瀬良)、滝川敏之(森)

大瀬良(左)、森(右)をはじめ13年ドラフトは今も大活躍している選手が少なくない。写真:田口有史(大瀬良)、滝川敏之(森)

 もっとも、平良に関しては山口俊の人的補償であり、その山口が2018年にノーヒッター、翌19年は最多勝・最多奪三振・最高勝率の三冠を獲得する活躍でリーグ優勝に大きく貢献したことを思えば、収支的には明らかなプラスだ。

 当時の評価で言えば、驚きだったのはむしろ和田恋のトレード放出だっただろうか。2018年にイースタン・リーグで本塁打(18本)、打点(87)の二冠王を獲得した和田は将来の主軸として大きな期待を寄せられていたスラッガーだった。しかし、ブレイク翌年に楽天の救援右腕である古川侑利との交換でトレードに出されることになる。この移籍も大きな反響を集めたが、原辰徳監督は和田の守備・走塁能力と高い三振率を危惧していたようで、結果的には和田は楽天移籍後も一軍定着はできていない。
 
 こうして、最後の2013年ドラフト戦士となったのが、ゴールデン・グラブ賞の獲得経験があり、WBC日本代表にも選ばれたことのある小林誠司だ。しかし、小林に関しても、原監督が捕手にも打力を求めるスタイルなことから近年は出場機会が減少傾向にあり、トレード候補との話もちらほら出ているため、もしかしたら近い将来、同年のドラフト組は“全滅”となる可能性も……。

 ちなみに、この年のドラフトは「大成功」している球団も少なくない。セ・リーグでは広島が1~3位で指名した大瀬良大地、九里亜蓮、田中広輔が絶対的な主力として現在も活躍。一方のパ・リーグでは、“山賊打線”の中核を担う森友哉(1位)、山川穂高(3位)のタイトル獲得者に加え、いぶし銀の岡田雅利(6位)も存在が光る。そして、巨人を日本シリーズで2年連続スウィープで下している絶対王者・ソフトバンクも、2位で指名した森唯人は鉄腕ぶりを発揮してクローザーに座り、潜在能力抜群の上林誠知(4位)、育成1位の石川柊太は昨季の投手二冠と、見事な育成力を見せている。

構成●THE DIGEST編集部

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