そもそも、ドナルドソンは“口撃”の相手を選ぶようなタイプではない。ブルージェイズ時代の16年には内野ゴロで凡退した腹いせに相手ベンチを怒鳴りつけ、挙句に主審にまで食ってかかり、初回から退場を食らったこともある。
20年9月には(これもホワイトソックス戦でのことだったが)、外角低めのボール球を2球続けてストライクと判定された後にホームランをかっ飛ばすと、ベースを一周した後で本塁に繰り返し土をかけて退場処分に。この時は主審に向かって捨てゼリフを残しただけではあきたらず、試合後も「出場停止になったっていい。むしろ楽しみだ」「まったく後悔していない」と開き直っていた。
数々の騒動は、感情を前面に押し出すアグレッシブなプレースタイルの裏返しでもある。アンダーソンとの一件にしても、ドナルドソン本人としてはプロレスでいうところの「トラッシュトーク」のつもりかもしれない。
だが、多くの人の目には「一線を越えている」と映っているのも確かだ。ドナルドソンの言動に眉をひそめているのは相手選手だけではないようで、ブルージェイズ時代の17年には地元メディアに「彼の性格は多くのチームメイトを敵に変えてしまった」と書かれたこともある。
当時のチームメイトで、現在はホワイトソックスのクローザーを務めるリアム・ヘンドリクスはこう語っている。「ドナルドソンはフィールド上で最も偉大な選手の一人だが、僕は彼のファンではない」
トレバー・バウアー(ドジャース)が不祥事でフィールドにいない今、「球界最大の嫌われ者」の称号はドナルドソンのもになったと言っていいのかもしれない。
構成●SLUGGER編集部
20年9月には(これもホワイトソックス戦でのことだったが)、外角低めのボール球を2球続けてストライクと判定された後にホームランをかっ飛ばすと、ベースを一周した後で本塁に繰り返し土をかけて退場処分に。この時は主審に向かって捨てゼリフを残しただけではあきたらず、試合後も「出場停止になったっていい。むしろ楽しみだ」「まったく後悔していない」と開き直っていた。
数々の騒動は、感情を前面に押し出すアグレッシブなプレースタイルの裏返しでもある。アンダーソンとの一件にしても、ドナルドソン本人としてはプロレスでいうところの「トラッシュトーク」のつもりかもしれない。
だが、多くの人の目には「一線を越えている」と映っているのも確かだ。ドナルドソンの言動に眉をひそめているのは相手選手だけではないようで、ブルージェイズ時代の17年には地元メディアに「彼の性格は多くのチームメイトを敵に変えてしまった」と書かれたこともある。
当時のチームメイトで、現在はホワイトソックスのクローザーを務めるリアム・ヘンドリクスはこう語っている。「ドナルドソンはフィールド上で最も偉大な選手の一人だが、僕は彼のファンではない」
トレバー・バウアー(ドジャース)が不祥事でフィールドにいない今、「球界最大の嫌われ者」の称号はドナルドソンのもになったと言っていいのかもしれない。
構成●SLUGGER編集部