メジャー史上初の「51-51」に到達した大谷の活躍には、彼をプロの世界に引き寄せた恩師も温かい眼差しを送っていた。大谷がプロ入りした日本ハム時代の指揮官であり、昨年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で侍ジャパンを14年ぶりの世界一に導いた栗山英樹氏である。同氏は20日、テレビ朝日系の「報道ステーション」に生出演。大谷の快挙について、称賛と走塁の進化について推察した。
未知の領域に足を踏み込んだ愛弟子の活躍について、「数字はまだいけますよ」と栗山氏は豪語する。しかも、記録を達成した舞台が去年のWBC決勝でアメリカを破り、優勝を果たしたローンデポ・パークという巡り合わせには「物語がありますよね」と嬉しそうな表情を浮かべた。
さらに同氏は大谷が放った50号アーチが着弾した場所に注目。「できれば(真横の)ブルペンに入れてほしかった」と漏らす。その理由は「たぶん一生のうちに、(WBCの)決勝を投げる前のブルペンで調整した翔平が一番緊張した場所だったと思う。僕も一生忘れないですし、そういうのがつながって偉大な数字につながっていくものだと思いました」と感慨深く語った。
番組のなかで、今シーズン大谷の盗塁数が大幅に増加した背景を問われると、「僕が走るな!というサイン出しすぎたからですね」と話し、日本ハム時代や侍ジャパンの時も怪我が一番心配で、投手との二刀流だった大谷にだけ「盗塁禁止」のサインを唯一出していたことを明かした。
栗山氏は続けて、現在の大谷が「競技として、いまは盗塁の面白さを感じている」という興味深いコメントを紹介。昨年の右肘手術の影響で、打者専念となった今季は「ピッチャーの動きの研究を徹底的にしていると思います。投手の体重移動とか、ピッチャーと自分の動きの感覚と勝負して(盗塁が)アウトになるかどうか。ピッチャーとのヒリヒリする勝負の感じが、数字につながっているからだと思う」との見通しを語り、大谷の驚異的な観察眼と研究熱心さが今季の盗塁増加につながっていると独自に論じた。
大谷は20日のマーリンズ戦で、1試合の中でホームラン&盗塁を同時に決めたのは今季で13試合目となり、これはメジャーリーグ史上最多の通算1406盗塁を残したリッキー・ヘンダーソン(当時ニューヨーク・ヤンキース)の快記録に並んだ。残り9試合で、新記録樹立に期待がかかっている。
卓越したパワーとスピードを見せつけている今季の大谷。はたして、どこまで記録を伸ばすのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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未知の領域に足を踏み込んだ愛弟子の活躍について、「数字はまだいけますよ」と栗山氏は豪語する。しかも、記録を達成した舞台が去年のWBC決勝でアメリカを破り、優勝を果たしたローンデポ・パークという巡り合わせには「物語がありますよね」と嬉しそうな表情を浮かべた。
さらに同氏は大谷が放った50号アーチが着弾した場所に注目。「できれば(真横の)ブルペンに入れてほしかった」と漏らす。その理由は「たぶん一生のうちに、(WBCの)決勝を投げる前のブルペンで調整した翔平が一番緊張した場所だったと思う。僕も一生忘れないですし、そういうのがつながって偉大な数字につながっていくものだと思いました」と感慨深く語った。
番組のなかで、今シーズン大谷の盗塁数が大幅に増加した背景を問われると、「僕が走るな!というサイン出しすぎたからですね」と話し、日本ハム時代や侍ジャパンの時も怪我が一番心配で、投手との二刀流だった大谷にだけ「盗塁禁止」のサインを唯一出していたことを明かした。
栗山氏は続けて、現在の大谷が「競技として、いまは盗塁の面白さを感じている」という興味深いコメントを紹介。昨年の右肘手術の影響で、打者専念となった今季は「ピッチャーの動きの研究を徹底的にしていると思います。投手の体重移動とか、ピッチャーと自分の動きの感覚と勝負して(盗塁が)アウトになるかどうか。ピッチャーとのヒリヒリする勝負の感じが、数字につながっているからだと思う」との見通しを語り、大谷の驚異的な観察眼と研究熱心さが今季の盗塁増加につながっていると独自に論じた。
大谷は20日のマーリンズ戦で、1試合の中でホームラン&盗塁を同時に決めたのは今季で13試合目となり、これはメジャーリーグ史上最多の通算1406盗塁を残したリッキー・ヘンダーソン(当時ニューヨーク・ヤンキース)の快記録に並んだ。残り9試合で、新記録樹立に期待がかかっている。
卓越したパワーとスピードを見せつけている今季の大谷。はたして、どこまで記録を伸ばすのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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