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「基礎よりも才能を重視」NY紙がジャッジら凡ミス連鎖のヤンキースを一刀両断。WS史上最悪の守備を「エミー賞のベストコメディー作品」と揶揄

THE DIGEST編集部

2024.11.05

WSを制したのはドジャース。大谷と山本は移籍1年目で歓喜のシャンパンファイトを浴びた。(C) Getty Images

WSを制したのはドジャース。大谷と山本は移籍1年目で歓喜のシャンパンファイトを浴びた。(C) Getty Images

 わずか1勝しか挙げられず、本拠地で終戦した屈辱のワールドシリーズから数日が経っても、NYメディアは世紀の凡ミスについて議論が沸騰している。日刊紙『New York Post』の敏腕記者であるジョエル・シャーマンは「今秋エミー賞のベストコメディー作品賞には、ヤンキースの守備陣に贈られるべきだと、私は考えている。ヤンキースは第5戦の5回で、ワールドシリーズ史上最悪の守備を見せたのだ」と断罪。敗因となった守備陣の連続ミスを一刀両断した。
 
 一方で、ドジャースの分析班はヤンキース守備陣の綻びをすでに狙っていたという意見もある。シャーマン氏によると、ドジャースがスカウト会議で選手たちに伝えていたのは、「ヤンキースは基礎よりも才能を重視しているチーム」ということだった。「ヤンキースはあらゆる基準でメジャーリーグの中でも最悪の守備・走塁チームというだけでなく、フィールド上では(地区シリーズで戦った)サンディエゴ・パドレスとの差があまりにも大きい」と紹介。内野守備の基礎的な動きであるベースカバーを含め、目を疑うようなエラーの数々は必然だったというのだ。
 
 さらに批判の矛先はチームのGMを務めるブライアン・キャッシュマン氏にも向けられている。「キャッシュマン氏はゲームをうまくプレーすることに長けている選手を見つけなければならない。常に最高の才能を持つ選手が勝つというわけにはいかないのだ」と言及。ジャッジをはじめファン・ソトやジャンカルロ・スタントンなどオールスター級の強力スラッガーを揃えているにもかかわらず、15年も頂点を掴めていないチーム編成に苦言を呈した。

 守備から自滅したヤンキース。来シーズンに向けては、弱点と指摘されているディフェンス面での戦力補強が求められるのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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