一方のカブスは昨季、メジャー１年目の今永が開幕から無双ピッチングで即アジャストする活躍をみせ、初のオールスターに選出。日本人１年目では松坂大輔に並ぶ３位タイ、左腕では最多記録となる15勝をマークした。鈴木はメジャーで自身初となる満塁弾を放つなど21本塁打で３年連続二桁本塁打を達成。今季もチームに欠かせない存在だ。日頃から両選手を間近で取材するマクレガーさんは、侍コンビを次のように紹介する。

「彼らは本当に素晴らしいわよ。２人ともとてもフレンドリーで親切だし、人柄も素晴らしいわ。２人とも冗談が好きだしね。ショウタとセイヤを紹介する時には『おもしろくて変わった人です』と私は伝えているの（笑い）」

「特に印象深かったのはショウタが初めてシカゴに来たとき、彼が本当にユーモラスな面白いことを言ってみんなを笑わせてくれたことね。あれは衝撃だったわ。私たちは彼の性格をあまり知らなかったから。私たちが笑うかどうかも分からないのに冷静な顔で平気で言うのよ。信じられる？（笑い）彼はきっと、頭がとてもいいのね。そしてセイヤは、日本に来て彼が元チームメイトや友人たちと交流しているのを見れたことが良かったわ。彼はグラウンドでは大きな身体でハグをしてくれて、とてもフレンドリーだし、一緒にいてすごく楽しいと思える選手なの！」
  　記者会見が終わり、カブスの公式練習がすでに始まっていることに気付かないほど、マクレガーさんは軽妙なトークで話が尽きなかった。日本人選手への敬意と、異国文化を積極的に発信する彼女は最後に、日本の野球ファンへ特別なメッセージを送ってくれた。

「日本の皆さんはとても親切にしてくださり、私たちを温かく迎えてくれています。本当にありがとう。ソーシャルメディアで『日本に来てくれてありがとう』『本当に素敵だ』『カブスが来てくれて嬉しい』というメッセージをたくさんいただきました。私はソーシャルメディアで皆さんと交流するのが大好きだから、これからもそうして欲しいの。私のインスタグラムとツイッターのハンドルは『Taylor McGregor@Taylor_McGregor』よ!! だから私をフォローして、ぜひ交流してね！オンラインで皆さんとおしゃべりしたり、チャットするのが本当に大好きだから！」

　そう言い残すと、急いでグラウンド内に足を運んだマクレガーさん。父は元NFL選手でMLBコロラド・ロッキーズの球団社長を務めたケリー・マクレガー、叔父は総合格闘家のコナー・マクレガーというアスリート一家の血筋通りエネルギッシュでありながら、とても好感が持てる美人レポーターだった。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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