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プロ野球

【DeNA】「僕の頃は結果が出ませんでしたから」“ベイスターズを強くしたかった男・村田”が14年ぶりの古巣復帰で掴みに行くあの日の忘れ物

萩原孝弘

2025.03.19

現チームリーダーの筒香もTBS時代の村田の背中に憧れていたと語る。写真:萩原孝弘

現チームリーダーの筒香もTBS時代の村田の背中に憧れていたと語る。写真:萩原孝弘

☆紡いでいくイズム

 村田自身は「いろんな形で報道はされていましたよね…」と振り返りつつも「それはありがたいことでもあるんです」とプロとしての矜持を示す。ライバル球団と明らかに劣る戦力。しかもチームは身売り問題で揺れていた状況を鑑みたうえで「あの頃は僕たち選手でなんとか強い、勝てる球団にしたい。どうやってやっていくかって、選手たちとも話し合いながらずっとやってました」と勝利へ向けてチームを鼓舞し続けた日々を回想。選手間の約束事として常に全力疾走を課すなど、キャプテンとして奔走したが「結局僕らの時代はうまく噛み合わなかったんです」と結果が付いてこなかった現実に、唇を噛む。
 
 それだけに、25番を託した後輩がチームを引っ張る姿を知り「そういうの見ていた子たちが、自分たちもやらないといけないっていうのを知っててくれている」とたくましくなった教え子に目を細める。続けて「強い球団になればなるほど、いいことをピックアップしてもらえて、いい方向に報道してもらえる」と勝つことで全てがポジティブに循環すると力説する。勝ってなんぼ、見られてなんぼの世界を熟知した上で「村田をどう思おうが、僕は自分があるがままで選手たちと接して、そこで伝えたことを選手がどう取るかは選手に任せます」とブレなく突き進むと目を光らせる。ただ強くしたいとの志を持った戦友たちとの共闘には「また一緒にやれるような形になれて、すごくありがたいですよね」と少しだけ柔らかい表情を残した。

 昨シーズンは日本一を手に入れたベイスターズ。「それは今やっている選手たちの歴史。僕はそこの歴史の手伝いができればいいかなと思います」と謙虚に語る“男・村田”。鍛えたその人間力を武器に、再び袖を通した青のユニホームとともに、遠い日の忘れ物を掴みに行く。

取材・文●萩原孝弘
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