現代のNBAはアウトサイドシュートが多用され、1試合で120点を超えることも珍しくないオフェンシブなゲームが展開されている。一方、ビッグセンターが幅を利かせていた1980~90年代は、インサイド中心のディフェンス重視の時代で、シュート力よりもフィジカルやタフさが求められていた。
同時代にシカゴ・ブルズやニューヨーク・ニックスなどで活躍したチャールズ・オークリーは、ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)について「90年代のNBAでは通用しなかった」と語っている。
グリーンは2012年のドラフト2巡目35位でウォリアーズに入団。198㎝・104㎏のフォワードは最初の2年間はベンチスタートだったが、高いバスケIQを活かしたオールラウンドなプレーで3年目から不動のスタメンに定着。ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン(現ダラス・マーベリックス)とともにウォリアーズの4度の優勝に大きく貢献した。
また、激しい競り合いやディフェンスで決して手を抜かず、相手に精神的なプレッシャーもかけることから、現代のリーグにおいて“タフな選手”の1人と評されることも多い。
ただ、負けず嫌いゆえに頭に血が上りやすく、キャリアのテクニカルファウル数は166回に上る。試合中に相手選手と揉めたことは数知れず、さらに2022年の練習中には口論を機にチームメイトと殴るなど、トラッシュトーカーとしても知られる。
現役時代、マイケル・ジョーダンやパトリック・ユーイングの“用心棒”として知られたオークリーは、インタビュー番組『The Art Of Dialogue』でグリーンに言及した。
「彼が今やっていることを、俺の時代にやったら絶対に許されなかった。勝っていて、(ウォリアーズの)良いカルチャーがあるからこそ、ああいうことができるんだ」
オークリーは、グリーンを大学時代から注目していたようで、NBA入り後も、彼が時代に合った方法で成功していると語る。
「彼はタフだ。大学時代(ミシガン州大)から見ていたけど、ポイントフォワードでほかとは違うタイプの選手だった。精神的にタフで、うまく立ち回れる。(でも)今のリーグに本当の“タフガイ”はいない」
オークリーはグリーンを評価しつつも、彼のプレースタイルは90年代のNBAには合わなかったとも指摘。当時のリーグでは、言葉ではなく身体で抑えつける“本物のタフガイ”が多かったという。
「今のようなことはできなかっただろう。90年代のスタイルは彼のゲームには合わない。誰かに顔面を殴られて終わっていたかもしれない。でも、今の時代ではうまくいっている。それには敬意を払う」
毎試合のように激しい肉弾戦が展開されていた80~90年代のNBA――オークリーは、当時の激しい競り合いを生き抜いた自負を持っているようだ。
構成●ダンクシュート編集部
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ただ、負けず嫌いゆえに頭に血が上りやすく、キャリアのテクニカルファウル数は166回に上る。試合中に相手選手と揉めたことは数知れず、さらに2022年の練習中には口論を機にチームメイトと殴るなど、トラッシュトーカーとしても知られる。
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