ロサンゼルス・レイカーズのルカ・ドンチッチは、得点力、リバウンド力、アシスト力の３拍子揃った現役屈指のオールラウンダーとして知られる。スロベニアの神童は2018年のNBA入りからすべてのシーズンでトリプルダブルを記録し、通算83回はリーグ歴代７位にランクしている。

　オフェンスでは、“ルカ・マジック”と称されるミラクルショットや、背中に目がついているかのようなノールックパスなど華麗なプレーでハイライトシーンを彩る一方で、身体能力はそれほど高くなく、豪快なプレーを見せることは少ない。

　そんななか、現地時間11月10日にレイカーズは敵地スペクトラム・センターでシャーロット・ホーネッツを121－111で撃破。ドンチッチは38得点、６リバウンド、７アシストの活躍で勝利の立役者となった。

　この試合の見せ場は第３クォーターに訪れる。残り３分50秒にムサ・ディアバテをクロスオーバーで抜き去ったドンチッチはゴール下まで一直線。ヘルプが来る前にボースハンドダンクを叩き込み、敵地のファンや実況陣を大いに盛り上げたのだ。
  　その後、ドンチッチは自身のインスタグラムにホーネッツ戦のダンク写真を投稿。これにチームメイトのジャレッド・ヴァンダービルトやジェイク・ラレイビア、オースティン・リーブスがツッコミを入れた。

　ヴァンダービルトの「AIだ」、ラレイビアの「ダンクできるの？」という指摘に対してドンチッチは、「からかってるな」と返信。そしてバックコートコンビを組むリーブスが「今シーズン初ダンクだ」とコメントすると、ドンチッチは「からかってるな。ちなみに２回目ね」と反論していた。

　ドンチッチは、10月24日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦の第４クォーターに今季初のダンクを成功。ただ、右手がリングにわずかに触れた程度で、ダンクと呼ぶには微妙なラインだったため、試合後にリーブスから「カウントされない」と“ダメ出し”を受けていた。

　オフシーズンに徹底した肉体改造に励み、約14kgの減量に成功したドンチッチ。その効果もあり、今季は開幕からハイレベルなパフォーマンスを披露している。近いうちに３本目のダンクが見られるかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

「ルカは偉大さに向き合っている」好調レイカーズを牽引するドンチッチの進化をウェイドが語る＜DUNKSHOOT＞ 

「大きな一歩を踏み出すことができた」――ドンチッチが３か月で別人に！肉体改造で掴んだ自信と手応え＜DUNKSHOOT＞

SGAvsドンチッチ、現役最強ガードはどっちだ？元選手は“キャリア全体の実績”から「ルカはシェイより上」＜DUNKSHOOT＞