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NBA

ハリソンGMを解任したマブズ。キッドHCはファンの“Fire Nico”チャントに「敬意を欠く行為」と苦言も、今後のサポートを求める<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.11.13

激動のチームを指揮するキッドHC。今季はまだ始まったばかりだが、苦しいシーズンになりそうだ。(C)Getty Images

激動のチームを指揮するキッドHC。今季はまだ始まったばかりだが、苦しいシーズンになりそうだ。(C)Getty Images

 現地時間11月11日(日本時間12日)、ダラス・マーベリックスが、ゼネラルマネージャー(GM)兼バスケットボール運営部代表のニコ・ハリソンを解任したことを発表した。

 チームは今後、ハリソンの後任を探す傍ら、当面の間はマイケル・フィンリーとマット・リカルディが共同GMを務めて強化に努めていくこととなる。

 2021年6月末にGMへ就任したハリソンは、着任後すぐに球団OBで殿堂入りポイントガードのジェイソン・キッドを指揮官に招聘。ルカ・ドンチッチを中心とした布陣で2021-22シーズンにウエスタン・カンファレンス・ファイナル進出を果たす。

 2022-23シーズン途中にはオールスターガードのカイリー・アービングをトレードで獲得。チームはプレーオフ出場を逃すも、ドンチッチとアービングが開幕から共演した翌23-24シーズンはウエストを勝ち上がり、球団史上3度目のファイナル進出と、着実にチーム力は増していた。

 ところが2025年2月2日、ハリソンは3チーム間の超大型トレードで、フランチャイズの顔であったドンチッチをロサンゼルス・レイカーズへ放出。
 
 リーグ有数のビッグマン、アンソニー・デイビスをロスターへ加えるも、SNSやメディア、さらには選手からも疑問の目を向けられ、ホームゲームではファンから“Fire Nico”(ニコを解任しろ)のチャントが鳴り響く事態となった。

 迎えた今季はドラフト全体1位で獲得したクーパー・フラッグやディアンジェロ・ラッセルを加えるなど、充実の戦力で仕切り直しを図ったが、ホーム5連戦と恵まれたスケジュールのなか開幕2連敗に始まり6戦目から4連敗と低迷。11試合を終えてウエスタン・カンファレンス14位の3勝8敗(勝率27.3%)と機能せず、GM解任となった。

 解任翌日の試合に向けた会見で、キッドHCはドンチッチ放出後に頻発した“Fire Nico”のチャント、そして現状について次のように語った。

「あれは少し敬意を欠く行為だったと思う。選手たちはハードにプレーし、勝利を目指しているのだから、フリースローを打つ時にあんなチャントをするのは失礼だ。でも、ファンの皆さんが気持ちを伝えようとしたんだと受け止めている。

 ただ、我々は前へと進まなければいけない。ファンの皆さんにとっては(心に負った傷から)回復していく過程なのだと認識しているが、選手たちは懸命にプレーしている。あのトレード以降も、彼らは全力を尽くしてきた」
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